株主優待だけで生活するにはいくら必要か!?
こんにちは、たまこんにゃくです。
株主優待だけで生活する。
優待投資家が誰しも一度は考えた夢の生活スタイルですよね。
私もいつかは優待だけで生活費をほぼ0にすることが最終的な目標です。
でも実際にいくら投資資金があれば実現可能なのでしょうか?
具体的な金額はわからなくても、なんとなく一部のお金持ちしか難しいんじゃないかとは想像つきますよね。
ただそれでは目標とするのにあまりにも漠然としすぎています。
そこで具体的にリタイアに必要な金額を考えてみたいと思います。
投資額3000万円で優待生活は可能なのか?
巷では3000万円あれば株主優待だけで生活できるという話が世の中に出回っているようです。
何が根拠となっているか調べたところ、どうやら元将棋棋士であり現在投資家でも有名な桐谷広人氏が発言した言葉のようです。
ただ彼が話しているのは配当金と優待を合わせて3000万円あれば可能という意味です。
しかも話していたのは2014年頃の話になります。
その時の日経平均株価は約17000円台の時のことなんです。
そして当時において、総合利回りを5%とした場合の想定額は年間150万円となります。
結論としては、持ち家で一人暮らしであれば最低限の生活は可能ということです。
年金2000万円問題で取り上げられた夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯の想定平均支出額は月約26万円です。
その場合の計算だと、投資金額約8000万円程度なければ生活はできません。
もちろん上記の条件は日経平均株価が10000円台になったとすればもっと低い投資額で生活できますし、24000円台になればもっと投資額を高くしなければ同様の生活は送れません。
ちなみに日経平均というのは日本の主要な企業225社の平均株価のため、すべての銘柄の平均というわけではありませんが、景気の動向を簡単に素人目でも図ることが可能です。
より低資金で優待生活をするためにはどうすればいいか?
当たり前のことですが、目当ての株をより低資金で取得することが必要になります。
そんなものいつ買えば最安値になっているかわからないじゃないか!!と思われるでしょう。
なので最安値の基準を自身で定義しておき、その価格まで下がった時に買うという方法です。
例えば過去一年間での最安値で買う、利回りが5%を超えた時に買う等です。
やみくもに購入していたのでは、資金がいくらあっても足りません。
そしてもう一つ重要なのが、優待の最大利回りを得られる株数での購入を義務付けることです。
具体例を挙げてみましょう。
●A銘柄
100株~499株 QUOカード1000円分
500株~999株 QUOカード2000円分
1000株~ QUOカード3000円分●B銘柄
100株~499株 QUOカード1000円分
500株~999株 QUOカード5000円分
1000株~ QUOカード10000円分●C銘柄
100株~499株 QUOカード1000円分
500株~999株 QUOカード5500円分
1000株~ QUOカード11000円分
A銘柄の場合は持ち株数に応じて優待額も増えていきますが、計算すると100株で保有するのが一番利回りが高くなりますね。
1000株保有の場合は実質10000円来ないと割に合わないですから。
B銘柄の場合は持ち株数に応じて比例して優待も増えていくので、どれを買っても利回りは変わりません。
その時は余裕資金に応じて購入するのがいいでしょう。
C銘柄の場合は持ち株数に応じて利回りも増えていくパターンとなります。
この場合は1000株で保有するのが一番利回りが高くなります。
優待の場合は配当金と違ってある一定の株数以上はいくら買っても優待額が増えません。
そのため一つの銘柄に集中投資をするのではなく複数の銘柄に分散投資するのが望ましいです。
むしろ優待投資のメリットは、分散投資をすることによる株価低下へのリスク回避が自然とできることです。
自己消費できる銘柄を中心に買う
株主優待を買うときに気を付けなければならないことは、優待を自分で消費できるかどうかを考えてから株を買うか決断してください。
すごく当たり前のことを言ってますが、意外とできていない人が多いんです。
自身の住んでいる都道府県に優待を利用できる店舗がないなんていうのはもっての外ですが、高い利回りに囚われてとなり町にしか利用できる店舗がない優待を購入して後で後悔したという人もいるのではないでしょうか。
利回り5%以上を買うのが望ましいとは言いましたが、優待を消費するために交通費などの諸経費が余計にかかってしまうのであれば利回りとしては結局低くなってしまいます。
自分の家の近くにある店舗でかつよく利用することを前提に選んでください。
また店舗利用とは別に商品を交換できる優待を併設している銘柄も多いので、完全に交換商品狙いで投資するのもいいと思います。
ただその場合の難点としては、店舗利用より利回りは下がってしまうことが挙げられます。
交換商品をamazon等のECサイトで価格を検索してみるとよくわかると思います。
使わない優待を金券ショップやネットオークションで売るというのも手ですが、期限までに使い切れないという場合以外は実質利回りが下がってしまうのであまり意味がありません。
自分で利用しきれない優待はただ持て余してしまうだけなので、利回りだけで買ってしまうことのないよう気を付けてください。
優待廃止のリスクの高い銘柄を買ってはいけない
利回りが高く、自己消費しやすい銘柄を買うこと自体は間違っていません。
ただなぜ利回りが高いのかをよく考えなければいけません。
そんなに利用価値が高いのであれば通常株価は高騰し、利回りは下がってしまいます。
なぜ高いかというと、会社の業績がよくないか何らかの不祥事があったからという可能性があります。
つまりは目先の高利回りだけを見て買ってしまうと、後に減配や優待の改悪がされてしまうかもしれません。
赤字企業が株価低迷を抑えるために苦し紛れで優待を実施することがありますからね。
もちろんどんな企業にも改悪の危険性はありますが、特に高利回りの会社には注意する必要があります。
また自己消費しやすい優待を実施している企業も危ないです。
一番自己消費しやすく実施している企業が多い優待はQUOカードになります。
年間約100社程度が優待の新設を行っていますが、その半分近くがQUOカードであると桐谷氏も明言しています。
実際QUOカードというのは企業にとって新設しやすいからです。
ただ自社製品やサービスと違ってコストがもろに企業を圧迫します。
業績赤字になったり、目標としていた東証一部に必要な株主数を確保したらあっさり改悪する企業も少なくありません。
私なんて何度QUOカード銘柄の廃止を食らったことか。
結局配当と優待よりも株価値下がりによる売却損が上回るなんてことはざらにあります。
一時的に魅力的だからといってすぐに飛びつくのはやめましょう。
お金持ちじゃなくても優待生活は可能!
ここまでの話を見て「自分には無理だ」とか「3000万円なんて持ってない」と諦めたそこのあなた!
諦めるのは早いです。
そもそも3000万円をすぐに投資できる人であれば、優待でちまちまする必要もありませんからね。
むしろ少額投資しかできない個人投資家に一番向いているのが優待といえます。
いきなり優待だけで生活するとなるとハードルは高いですが、生活費を抑えるだけを目的とするのであれば誰でも可能です。
1万円から買える優待株も存在しますが、個人的には最低5万円を用意して欲しいと思います。
もちろん選べる銘柄は限られてしまいますけどね。
もし好きな銘柄を選びたいというなら100万円は用意しておくべきです。
ただここで一番言いたいのは、5万円程度から誰でも始められる手軽なものだということです。
当たり前ですが、リスクのある商品のためお金を失う可能性があることはお忘れなく。
目指すは年1万円の生活費を抑えること
本当は大きく月1万円といきたいところですが、目標を高くすると投資額も大きくなるので現実的ではありません。
年1万円の生活費を配当と優待で補うことを目標としましょう。
利回り5%で計算したとして、年間1万円を得るのには20万円必要です。
3000万円というと夢の話のように思えますが、20万円なら手の届く範囲だと思いませんか!?
といいますか20万円すら危ないとか勿体ないと思うなら、はっきり言って投資は向いていないと思います。
年1万円を達成したら年5万円といったように、少しずつ目標を上げていけば自然と生活費を抑えることができるようになります。
生活費を抑えられるようになってくれば、その余ったお金をまた投資に回すという余裕がでてきます。
それを繰り返すことによってある種積立投資と同じような効果を得られるようになります。
食品関係の優待から最初に買うべし
優待銘柄を買うことを決めたら、まずは食品系の銘柄を買うことをお勧めします。
ここで記載しているのは食事券ではなく、食品が送られてくる銘柄になります。
自社製品や企業の地元の名産品、カタログギフト等が届く銘柄になります。
食品をお勧めする理由としては2つあります。
1つは優待銘柄の中で食品を採用している企業が一番多いからです。
よって選べる種類が多いということです。
もう1つは食品であれば必ず消費するからです。
例えば娯楽やレジャーの優待等は別になくても困らないです。
ただ食べ物に関しては必ず誰もが消費します。
だからこそ生活費が抑えられたことを一番実感できるのです。
詳細は以下の記事にも記載しているので併せてご覧ください。
次に必要なのが金券類ですね。
多くの店舗で使用できるQUOカードはお勧めですが、前項で述べた通り廃止リスクが高いので2位としました。
ちなみに食事券を勧めなかった理由としては、期限が1年もしくは半年と区切られているからです。
生活を余裕にするために買っているのに、期限ぎりぎりになると優待を消費するために生活することを強いられます。
もちろん計画性を持って利用できる人であれば問題ありませんけどね。
家に優待がたくさん届くのは憧れますが、毎日自転車必死こいてこぐ生活には全く憧れません(笑)
まとめ
現在株主優待を実施している企業は、上場企業役4000社の内約40%にあたる約1500社になります。
日本人は貯金が好きとよくいわれますが、投資に関しては消極的な人が多いです。
しかし株主優待は積み立てが好きな日本人にとってはぴったりだと思います。
外国でも優待を実施している企業はありますが、日本ほど多くはないのもその理由ではないのもその一つの要因だと思います。
銀行に預けある余裕資金があるなら、優待株に投資をしてみてはいかがでしょうか。
優待が送られてくるだけで毎日の生活が楽しくなってきますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。