スキマバイトは副業として最適か!?タイミーおじさんが増えることによる問題点とは!!

こんにちは、たまこんにゃくです。

副業にも様々な種類がありますよね。
今まで会社の給料で十分と思っていた方も、老後2000万円必要と政府が発表したり新NISAの施行されたりと少なからず興味を持ち始めているのが現状です。

その中で今注目を集めているのがスキマバイトでサクッと稼げるをウリにしているタイミーです。
橋本環奈を起用したCMは見た方も多いと思います。

アルバイトといえば若者や学生がやるイメージでしたが、スキマバイトは中高年の利用者も多く存在します。
気軽に色々な年代がバイトができるようになったことで、新たな問題が発生するようになりました。

今回はそんなタイミーに焦点をあてて、スキマバイトは副業として選択すべきかを書いていきたいと思います。

 

タイミーとは

<出典:橋本環奈さんが出演する「タイミー」新TVCM が2022年11月1日(火)より放映開始|ニュース|株式会社タイミー(Timee,Inc.)

株式会社タイミーが提供する仕事のマッチングアプリになります。
2024年7月26日付で東京証券取引所グロース市場に上場もしており、アルバイト界では今一番勢いのあると言っても過言ではない企業のサービスです。

創業6年(2024年4月現在)で利用者770万人、登録事業所25万拠点以上のサービスまで成長しており「スポットワーク」という業態が一般化されるのに一役買ったと言えるでしょう。

創業者は2024年時点で27歳の小川嶺代表で、元々アパレル事業で企業するも失敗し、翌年の2018年8月にタイミーのサービスを開始したという経緯があります。

実はタイミーが業界初の仕組みというわけではなく、スキマバイト業界自体は存在していました。
それでも業界最大手にまで成長できたのは、現場の声を創業者自ら聞きに行く姿勢と古い価値観を壊すアイデアではないかと考えられます。

特にコロナ下で人材不足が顕著になっていた飲食業界と相性がよく、リピート率が高く土日祝などの繁忙期のみに人が必要なため飲食領域でネットワークを構築できたことも大きな理由です。

 

タイミーの特徴

  • 500万人を超えるワーカーが登録
    500万人を超えるワーカーが登録しており、高いマッチング率を誇ります。
    前日や当日の求人掲載でも人手を確保できた事例が豊富です。
  • スキル保有者を即日採用
    募集する際に求めるスキルを設定できるので、ミスマッチは起きにくく、即戦力で働けるワーカーが来るので面接や教育の必要はありません。
  • ワーカーの質の担保
    直前キャンセルしたワーカーにはペナルティポイントが発生します。
    8ポイントに達すると一時利用停止、無断欠勤をすると利用停止となります。

<出展:タイミー(Timee)とは? – タイミー(企業様向け)

上記は公式サイトに記載されていた紹介ページになります。
補足してメリットを説明するとアプリをダウンロードして本人登録をするだけで即日から応募が可能なところです。

大抵こういったスポット的な仕事となると派遣会社に登録をするところから始めなければなりません。
人材紹介会社で働いていた私がこんなことをいうのもなんですが、正直1日バイトとかするのに登録会参加って面倒ですよね。

まぁこの辺は他の派遣会社も緩和化されてきており、WEB登録のみで面談や履歴書不要なところも増えてきています。

ただ【スキマバイト=タイミー】のイメージが定着しつつある今、大手のメルカリやリクルートが参入しても優位性は保てるだろうと言われています。
企業とワーカーのマッチングというのも現代の若者にはしっくりくるネーミングでしょう。

よく言われる派遣会社との違いは、派遣会社を通さず事業主と労働者で雇用契約を結べることです。
そしてどちらにも相互評価をすることができ、それによって蓄積されたデータからマッチング率を高めることができるのです。

 

タイミーの問題点

ここで本題に入りますが、これだけ副業に関心ができてきた世の中で自分のスキマ時間を有効に活用できるサービスであるタイミーがなぜ問題になっているかということです。

人材不足が顕著になり業界によっては日々の稼働がままならないところも出てきている中、スポット的に入ってくれる労働力は企業にとってもありがたいものでした。
それが「助っ人」としての役割を果たせたらね。

少し含みを持たせた言い方になりましたが、それが今回の本質である「タイミーおじさん」です。
昨今「チー牛」や「こどおじ(子供部屋おじさん)」等中傷する言葉がトレンドになっていますが、この「タイミーおじさん」も中傷の意味合いでの言葉になります。

このアプリを利用するのは何も若い世代ばかりではなく、将来年金がもらえるか・AIに仕事を奪われるんじゃないかと不安になる世代、特に就職氷河期世代にピッタリとハマりました。

非正規雇用で働く彼らの多くは副業もしくは日々の生活費を稼ぐ一つの手段としてタイミーを選択しています。
でもそれが企業とのミスマッチを少なからず生じさせていました。

ではその具体例を挙げていきます。

 

未経験では勤まりにくい業種がある

タイミーで募集している業種は、「飲食」・「販売」・「物流の軽作業」が多い傾向にあります。
専門的なスキルが必要な業種も増えつつありますが、やはり大多数は足りない人員の一時的な補充が必要な業種になります。

特にこの中で未経験者が多い飲食業界ではミスマッチが多く発生しています。
タイミーを募集している企業がシフトに入ってほしい日は土日が多く、そんな日が暇なはずはありません。

お客様のオーダーを取るのもタブレットやスマホ注文なら間違いはないですが、直接聞き取りにいく店舗もまだまだ多いです。
大量のオーダーをこなして皿洗いやテーブル吹きも行う、ミスが起きやすいですし夜なら酔ってるお客様もいてトラブルになりやすい。

オーダーした時に「これは塩分どのくらい?」「おすすめ何?」とか聞かれて答えられるわけないですよね。
私も学生時代飲食店でアルバイトをしてましたが、土日の対応は経験がものをいう仕事です。

若い学生であれば徐々に対応が慣れてきますが、中高年の人は一般的に動きが遅くなりがちで一緒に働くアルバイトから不満が出てくる職場も多いようです。

一応フォローしておきますと、初心者が来るのは企業ももちろん承知でそのために賃金も相場より低く設定されています。
でも一緒に働くアルバイトからしたらそんなの知ったこっちゃないですよね、使えない人より使える人に来てほしいと思うのは自然なことです。

 

企業と労働者が対等ではないシステム

タイミーのシステムとして労使相互評価できるシステムが存在します。
これは一見すると対等な制度に見えます。

でも実際は企業に有利なシステムになり果てているのが現状です。
顕著なのが企業都合でのドタキャンが一定数発生することです。
仕事柄軽作業やイベントは特に多い印象です。

その割に労働者側のキャンセルは非常にシビアに扱われます。
ペナルティポイントというものがあり、次回以降の仕事の申し込みにも影響が出ます。

労働力確保と質の悪い労働者を弾くためとはいえ、もう少し労働者側の事情も考慮する制度にしてもよいのではないかと思いますね。
例えばドタキャンが多い企業にもペナルティを課すとかですね。

カイジの兵頭会長も言ってました、「公平である必要はないが、少なくとも公平感は客に与えねばならんのだ」と。
ちょっと例えが違いましたかね(笑)

さらには交通費支給が必ずされるわけではないということです。
派遣なら当たり前と思う方がいるかもしれませんが、これはシステム的には直接雇用なわけです。
例え1日限りであっても就業場所に行く費用くらいは負担してもよいのではないかと思います。

 

タイミーを下に見る風潮がある

口コミでよく聞かれるのが、「タイミーさん」と名前で呼ばれないところです。
これは企業側から見たら仕方ない部分だと思います。

だってタイミーの目的は足りない労働力の補填なわけですから、それを補ってくれたら誰だっていいのです。
それに毎回同じ人が来るわけではないから、いちいち名前なんて覚えている必要はない。
挨拶をしても無視されてしまうケースもあるほどです。

タイミーは助っ人といっても経験者は別としてスペシャリストが来るわけじゃなく、悪く言えばその場しのぎの人材です。私個人の意見としてはそのつもりでいくのだから、わざわざ名前で呼んでもらう必要もないしもう会うこともないのだからむしろ望ましいと思いますけどね。

ただ人間関係が希薄であることは間違いないため割り切って仕事ができる人じゃなければ辛いと感じてしまうかもしれません。
人気のある・優良な職種はすぐ埋まってしまうため、慣れてない初心者ほど劣悪な環境の職業にあたってしまうというデメリットも存在します。

 

まとめ

問題点を議題としてはいましたが、このタイミーのシステムは画期的であり副業の促進に大きな貢献をしたことは間違いありません。
単発バイトとしての小銭稼ぎとしては優秀なアプリといえるでしょう。

ただ私がここで言いたいのは、アプリで生計を立てることは難しいということです。
実際には中高年の人でタイミーを使うことでなんとか生活費を稼いでる人というのが存在することが明らかになっていますが、日雇いで働くのと何ら変わりません。

スキマ時間で稼ぐという目的だったのが、今や大部分をその収入に頼る人がいることこそが本質的な問題ではないかと考えています。
また利用する際には空き時間よりも自分に合った業務を選択することが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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