新型iPad Pro(M4)は購入すべきか?1か月使ってみてわかったこと
こんにちは、たまこんにゃくです。
ついにAppleの新型「iPad Pro」が2024年5月15日に発売になりました!
2023年はiPadの発売しない年になりましたから、2024年のどこかで発表されるかと待ちに待っていた方も多いと思います。
もちろん私のその一人です。
発売日が待ち遠しいなんて商品はiPadくらいです!!
毎回これ新型買うときに言ってますけどね(笑)
それにiPadは値下がりすることが少ないので発売日に買うのが一番いいと思っているからってのがあります。
さらには昨今の円安の影響もあり値上がりも顕著になっているため、欲しい時に買うが正しい選択のように思います。
では実際に購入してみて1か月使ってみた使用感とどんな人が買うべきなのかをレビューしてみたいと思います。
新型iPad Proを買うに至った経緯
私のiPadの購入頻度は約4~6年くらいで推移しています。
第3世代 iPad(2012年)→iPad Pro 9.7インチ(2016年)→iPad Pro 11インチ(2018年)→iPad Pro 11インチ(2024年)
2016年→2018年で2年で変えてるじゃないかと言われそうですが、壊れたからです(泣)
その詳細と2018年の購入レビューは以下記事に記載していますので、併せてご覧ください。
じゃあ今回は何で購入したかというと完全な自己満足からです(笑)
もちろん2018年のiPad Proもバリバリ働いてくれてます!
先日発表になったiOS18のサポートにも引き続き含まれていますし、未だに普段使いで不便を感じることは一切ありません。
バッテリーの消耗は若干早くなった気がしますが、普通に1日使用し続けても問題ないくらいに持ってくれます。
そもそもノートPCやアンドロイドタブレットもあることから、一つの端末で長時間利用することは少なくなりバッテリーの劣化が減ったことも大きいかと思います。
デスクトップのゲーミングPCなんて昔は1日中つけてたのに、今では何日も使わない日があるくらいですから。
先ほど自己満足であると書きましたが、現在保有のモデルで満足している私が購入を決めた一番の理由は2018年以来のフルモデルチェンジがあったからです。
2021年と2022年はもちろんM1、M2チップが搭載されたことはありましたがマイナーチェンジにすぎませんでしたから。
それがMac Bookの最新チップであるM3を飛ばしてM4チップが搭載されたと聞いたら、試してみたいと思わずにいられませんでした。
新型iPad Proのラインナップ
全モデルであった12.9インチがなくなり、11インチと13インチの2モデルとなりました。
同時にiPad AirのM2チップ搭載モデルも2モデルが発売されています。
詳細は以下の通りです。
11インチ | 13インチ | |||
Wi-Fiモデル | Wi-Fi + Cellularモデル | Wi-Fiモデル | Wi-Fi + Cellularモデル | |
256GB | 168,800円 | 204,800円 | 218,800円 | 254,800円 |
512GB | 204,800円 | 240,800円 | 254,800円 | 290,800円 |
1TB | 272,800円 | 308,800円 | 322,800円 | 358,800円 |
2TB | 340,800円 | 376,800円 | 390,800円 | 426,800円 |
※価格は全て税別です
一言言っていいですか?
すさまじくたけぇ(笑)
いや円安だからってことを考慮しても値段上がりすぎじゃないでしょうか。
前モデルのiPad Pro(11インチ)の128Gが円で、今回が256Gに増えているからと言っても16万8800円と約4万円も上がっています。
私はタブレットにそこまで容量を使わないため、最小の256GのモデルとApple Pencil Proを購入しました。
私が2018年に購入した時はApple Pencilを加えても10万円いかなかったのに、今回は約20万しました。
もうこれはタブレットというよりはハイエンドPCを買うような感覚ですね。
iPad Airも11インチと13インチの2モデルがラインナップされており、11インチのWifiモデルなら98,800円と少しお求めやすい価格帯に収まっています。
最低価格10万をお求めやすいというのは多少語弊がありますけどね(笑)
ただiPhoneも含めアップル製品は高価格帯になっている分OSのサポートがAndroidより手厚いので、何を基準に選ぶかが重要になってくるでしょう。
散々高いと書いてきた私が言うのもなんですが、結果購入してみて多少の高さなど吹っ飛ぶ感動がありました。
よく訓練されたアップル信者の戯言だと思うでしょうが、以下に上げる新機能を見て判断してみてください。
革新的な新機能
iPad Proは過去フルモデルチェンジを2回行っており、1回目は2018年でホームボタンがなくなったりFace IDが初搭載されました。
そして悪名高いLightningコネクタが廃止され、USB Type-Cコネクタになったことが大きいです。
最近アップル製品を買った人にはなんでLightningコネクタが悪名高いかわからない人もいるのはないでしょうか?
今でている現行モデルのiPadはすべてUSB Type-Cになっていますが、それまではアップル独自のLightningコネクタが混在していたため持ち運びがめんどくさいという難点があったからです。
では今回2回目のフルモデルチェンジではどのように変わったのか見ていきましょう。
CPUに「M4チップ」を搭載し、AI機能にも対応
2024年に入ってから新型iPad Pro発売の噂が各方面で取り上げられてきましたが、CPUは「M3チップ」が搭載されるとされていました。
それもそのはず「M3チップ」は2023年末にMacBook Proに搭載されたばかりの新型CPUだったからです。
それがたった半年で型落ちになってしまったのだから、MacBook Proを購入したユーザーの心境はいかがなものでしょうか。
M2からは~上がりました。
そしてM3からは~上がっています。
ここまで言われてどのレベルの負荷なら耐えられるの?と思うかもしれません。
安心してください、一般人が使う用途ならどんなレベルの負荷でも耐えられる性能です。
というかタブレットレベルの性能をはるかに凌駕しています。
普段動画くらいしか見ないしって人も、例えばYoutube再生の読み込みがほぼない快適さを知ったら購入の余地はあると思います(笑)
ディスプレイには「タンデムOLED」を採用し、より高画質な描写を実現
「M4チップ」と同時にアップルが目玉として宣伝していたディスプレイですが、「Ultra Retina XDRディスプレイ」を採用しています。
いわゆる有機ELディスプレイのことですね。
各社から発売しているAndroidタブレットやノートPCでも高性能モデルには搭載されていた有機ELですが、アップル社の商品では今回が初搭載になります。
前機種である「iPad Pro(第6世代)」の12.9インチのみミニLEDディスプレイが採用されていたのですが、それと比べてSDRの最大輝度が600ニトから1000ニトに、コントラスト比が100万:1から200万:1に向上しています。
そのため私も注目しており、購入の決め手になったポイントです。
私はM4のiPad Proが自身の保有している有機ELの2つめの商品なのですが、もう普通の液晶パネルには戻れないと感じるほどです。
今後スマホと動画鑑賞用のAndroidタブレット以外は有機ELのディスプレイに入れ替えていこうと思っています(笑)
もちろん液晶も綺麗なんですけどね、でも比べてみると鮮やかさが違いますし黒の表現が美しいのです。
これは使った人でなければわからない感覚だと思います。
アップル史上最薄デバイス
機能というと少し違うのですが、前モデルから11インチ、13インチどちらもデバイスの重量が軽減されています。
公式では「ありえない一枚」と表現してますね。
厚さが11インチモデルで5.3mm(前モデルは5.9mm)、13インチモデルで5.1mm(前モデルは6.4mm)と大幅に薄くなりました。
特に13インチモデルは見た目でもすぐわかるレベルです。
iPod nano (第7世代)が5.4mmだったことから、アップル製品史上最薄を達成したことになります。
nanoは懐かしいですね(笑)
私も以前は愛用しており、新型の販売がなくなったのは残念でした。
11インチは466gから444gへと22gの軽量化でしたが、13インチだと682gから579gと103gも軽量化しているため13インチの方が実感は大きいでしょう。
私は11インチを購入したので、比較をすれば確かに軽くなったかなという印象くらいでした。
上が新型で、下が従来のモデルになります。
比べてみると確かに薄くなっていますね。
「Apple Pencil Pro」の使用感
初めに言っておきますと、私は前モデルの「Apple Pencil(第2世代)」に不満を持っていたから購入したわけではありません。
そもそもが普段使いで絵を書くわけでもないので、メモを取るなどの使用が主だったので限定的だったからです。
ただ購入しなければいけないのには理由があり、なんと新型の「Apple Pencil Pro」は「iPad Pro(M4)」と「iPad Air(M2)」でしか使用ができないからです。
一応「Apple Pencil
USB-Cの接続方法はこれですからね・・・さすがに不便さを感じます。
第2世代とも比較してみましたが、「Pro」の文字が付いただけでそれ以外に見た目の変更はありません。
その使用感についても記載していきたいと思います。
「スクイーズ」と「触覚フィードバック」機能の追加
「スクイーズ」に関しては今回の目玉と言える機能になります。
ペンを持っている指先に力を入れるとツールパレットが表示され、いちいちメニューに戻らなくてもペンの種類や色などの変更ができるようになりました。
正直私は購入する前に、こんなの使うか?と思っていました。
ですが実際使ってみるとこれがまた便利でした。
実際のところメニューへ移動と言っても大した労力ではないです。
だけど手元で変えられるというのは、たとえ数秒だとしても前世代に戻るのは無理だと感じるほどには使い勝手がよかったです。
それに「触覚フィードバック」という機能も実装されており、「スクイーズ」の時の指先に力を入れた時や以前までのペンシルにもついていたダブルタップで消しゴムに変わる機能もちゃんと軽い振動でお知らせしてくれます。
前機種までは何も反応しないので、不具合がある時にペン側で反応しているのかどうかわからないためこれはよい改善点だと思いますね。
「バレルロール」で回転を認識でき、「探す(Find My)」機能も新たに追加
「バレルロール」はジャイロスコープによりペンが回転を認識できる機能です。
ペンの太さを回転させて調整することができ、ペン先を浮かせても行うことが可能です。
これに関しても無くても問題ないが、あれば便利という感じです。
「スクロール」機能と併せてかゆいところに手が届くようになりました。
また「探す(Find My)」機能は最後にペンを使った場所を「iPad」「iPhone」「Mac」等のアップル製品で探知することができるようになりました。
細かい場所まで調べることはできないのですが、おおよその位置がわかるので過去に落としてしまった人にとっては便利な機能ではないでしょうか。
正直なところ私は落とさない可能性がないとはいえないですが、特にいらない機能かなと思います。
使用感として最高のペンであることに間違いはない
あれこれ新機能について記載してきましたが、正直なところこれがないと困るって程の大きなアップデートがあったわけではありません。
第2世代が使用できなくなったのは、「Apple Pencil Pro」を買わせるためにも思えるため少し残念なところでもあります。
ただ実際に使ってみたら、やはり他のタッチペンとは一線を画すほどの使いやすさがありました。
遅延が一切なく吸い付くように文字が書け、まったく遜色なく意図した操作を忠実に行ってくれます。
値段は21,800円と少々高いですが、普段使いをする人にとってはストレスなく使用ができる最高のタッチペンであると断言できます。
「iPad Pro」はどんな人が購入すべきか?
まず結論から書きますが「シングルタスク」で完結でき、かつ最高のスペックが欲しい人向けです。
M4チップというPC顔負けの化け物スペックを誇り、ゲームを行うのでも編集作業をするのでもストレスを感じることは一切ありません。
もう一度言います、一切ありません(笑)
というか無印iPadであっても一般の人が使う分にはほぼ不便さを感じませんけどね。
やっぱり時間って大事なんですよね、「ただ動画を見るだけだし安いものでもよいのでは?」っていう人がいますが読み込み時間がかかるしストレスは感じます。
そこを許容できるかどうかが重要です。
現在そんな性能は必要ないって思う人はいると思いますが、iPadって大抵3~5年くらい使用しますよね?
例えば5年後も問題なく快適に使用できているかも考えてみてください。
私がPCを買うときも性能を追求するのは、すぐ使えなくなるギリギリの性能にしたくないからです。
マルチタスクで使いたい人は「ノートPC」を買うべき
先ほどシングルタスクで完結できる人と書きましたが、よく購入を検討している人からノートPCの代わりになるか?と聞かれることがあります。
それは「No」です。いやもっというとどちらでもあるというのが正しいでしょうか。
結局iPadってUSB Type-Cの端子一つしかないんですよ。
だからUSBを複数つないでデータの移行をさせるとかができません。
私はブログを書くときは大体調べながら行うので複数タブを開き、編集をしながら行います。
文章を書くだけならiPadでも十分なのですが、何かをしながらとか複数の作業を同時に行う場合の操作はPCが圧倒的に使いやすいです。
これは性能が劣っているとか優れているとかではなく、どのような用途で使うかに立ち返って購入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
円安の影響もあってかタブレットやPCの値段が上がっています。
特にiPadの値段の上がり方は顕著で、気軽に買えるという端末ではなくなってしまいました。
格安のAndroidタブレットであれば1万円台から購入することもできますし、私も実際に使用してますがYoutubeなどの動画や書籍をを見るくらいであれば全く困りません。
要はどの用途に使うか、また価格と相談してどこまで妥協できるかというところが重要になってきます。
重い編集作業をしたい人やゲームを最高品質でプレイしたいって人にとっては最高の一品であることには変わりありません。
タンデムOLEDの美麗なグラフィックは圧巻ですからね。
本当に満足度の高い商品だったと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。