うまい話は信用するな!?空気清浄機の投資詐欺に騙された話!!
こんにちは、たまこんにゃくです。
よくネット検索をしていると「1日5分で月収30万」とか「オーナーになって月収100万円」のような、俗にいううまい話が転がっています。
こういった話にあなたは魅力を感じるでしょうか?
実際のところ本当に儲かる話なんてその中の1%あるかないかといったレベルです。
ただ詐欺の可能性高いと思いつつ、一度は夢を見て詳細のページに飛んだということがある人も多いのではないでしょうか。
私も早期リタイアを目指して、儲かる話には色々と手を出していた時期があります。
そんな時にオーナー制度の話があり、それに乗って大きな失敗をしてしまいました。
今回はその時の話と、詐欺の見分け方について書いていこうと思います。
詐欺に引っ掛かってしまった経緯
それは私が仕事に対して嫌気を感じていた頃の話です。
まぁいつも感じてますが(笑)
その時にちょうど異業種交流会があったので参加しました。
別にその会は名刺交換して情報交換をするという通常の異業種交流会とは違い、楽しく飲んでカラオケしてと友達を作りの延長のような会でした。
場所も15人くらい入れば埋まるような小さなバーでしたからね。
そこで知り合ったCという当時30代半ばの男でした。
ちなみにその彼はMLMの勧誘の手口で書いた記事の「異業種交流会で知り合った人からの勧誘」という見出しのCという人物と同じです。
上記の記事でも書いているのですが、このCという人物は私にとって悪影響しか与えない人物でした。
本人がそこまで悪人というわけではないですが、儲け話と話を持ってきては色んな人に勧め、いい人がいってはよく色んな人を紹介してきました。
結果的に持ってくる話は全て詐欺で、紹介してくる人も詐欺師まがいのろくでもない人物ばかりでした。
なぜそこまで悪人ではないかというと、本人もしっかり騙されているからです。
要はとてつもなく迷惑な人というわけです。
具体的に勧誘されたのは以下の3つです。
①業界最大手のMLM
②マルチ商法を利用したリップルと交換できる仮想通貨
③空気清浄機のレンタルオーナー
他にも数多く勧誘を受けましたが、しっかりと説明会まで参加したのは上記のみになります。
この中の③で実際にお金を騙し取られてしまいました。
あえてすべて会社名を挙げませんでしたが、見る人が見ればすぐにわかると思います。
オーナー制度の詳細については次項にて解説したいと思います。
ここで私が一番言いたいのは、お金儲けをしたいと焦る人ほど詐欺師の標的になりやすいということです。
私は会社員が辛くて辛くてしかたなくて、早くリタイアしたいという気持ちが騙された一番の原因だったと思っています。
またCのような無自覚詐欺師(私はこう呼んでいます)には要注意です。
自分はいいことをしていると思い込んでいる分たちが悪いからです。
否定的なことをいったら、なんで自分は君のことを考えているのにそんなことをいうのかと逆切れしてくる面倒な人もいますしね。
下手な話悪意を持って近づいてくる人間よりたちが悪いといっても過言ではありません。
オーナー制度の仕組みとは?
まずオーナー制度とは何かについて説明しようと思います。
簡単に言いますと消費者が将来収穫する農作物や漁獲物に対して出資し、実際に収穫したものを口数に応じて受け取れるという仕組みです。
中にはオーナー自身が収穫を行えるものもあります。
もちろん出資した額以上の生産品を受け取れることもありますが、台風などの自然災害等で出資額を下回る場合もあります。
これがある意味投資ともいえるのですが、あくまで本来の意義は地域振興と生産者の保護にありました。
元々1992年に高知県梼原町(ゆすはらちょう)で16組の白米のオーナーを募集したのが始まりといわれています。
今では酒や牛・太陽光発電など多岐にわたり、ふるさと納税でオーナーになることも可能です。
しかしこの制度、一種の賭けに近い投資であることから詐欺が横行しているのも事実です。
では投資詐欺で一番有名な企業について見ていこうと思います。
「ケフィア事業振興会」のケース
数々のオーナー制度の中でも特に有名な問題となったのが「株式会社ケフィア事業振興会」になります。
会社名は伏せようかと思いましたが、2018年9月3日時点で経営破綻しているためあえて名前を出します。
ちなみに負債総額は1053億円で債権者数は約3万人といわれています。
会社名だけでは何をやっているかよくわからないと思いますが、そもそもは1992年にケフィアヨーグルトの種菌の販売で立ち上げた会社になります。
そして食料品、日用雑貨、貴金属等を会員制通信販売ウェブサイト「ケフィアカルチャー」で販売するのが主な業務内要でした。
会員数は公称220万人です。名古屋の人口とほぼ同じですね。
ただ問題だったのは売り上げのほとんどが通信販売ではなく、出資者からの資金調達だったことです。
同社は2000年頃「ケフィア倶楽部社債共同購入会」の名称で私募金の募集を行ったり、2009年の「かぶちゃん農園会員持株会」の出資や、2011年にはグループ会社の「かぶちゃんフードサービス」がフランチャイズの展開で借入金を募ったりしていました。
しかし通信販売での実績や、一定期間は出資者に返済をしていたため詐欺と疑う人は当時あまりいなかったようです。
そして一番悪質なのは「オーナー制度」及び「サポーター制度」になります。
「オーナー制度」の仕組みは干し柿・メープルシロップ・ジュース・ぬかどこ・ヨーグルト等多岐にわたり、契約時に支払った金額の10%が満期である半年後に加算されて還元される制度です。
1口5万円だったため、満期時には5万5千円が返ってくるというわけです。半年で1割なので実質年利2割です。
また「サポーター制度」は太陽光やバイオマス、電気事業者等の事業の投資を年利7~8%で行うという制度でした。
当然年利2割の利息を全オーナーに支払うことは難しくなり、新規オーナーの出資金を既存オーナーへの利息として支払う自転車操業が続きました。
この方法は詐欺の常套手段で「ポンジ・スキーム」と呼ばれています。
ちなみに20世紀初期のアメリカの詐欺師であるチャールズ・ポンジが行っていたことが由来です。
出資者を増やすために人気サーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」や歌舞伎座公演への招待・チャーター機を手配しての海外旅行等行っていましたが、次第に資金繰りが苦しくなり支払いの遅延が目立つようになりました。
一時的に「新システムへの移行」が遅延の理由として逃れていましたが、2018年2月にはに被害対策弁護団も結成され、同年8月31日に消費者庁から実名で注意喚起され、9月3日に破産手続きとなるわけです。
この企業は最初から詐欺まがいの商法を行おうとしたわけではないですが、晩年の事業体系はお手本のような詐欺商法ですね。
ここでの教訓としては元本保証で高配当の企業には気をつけるべきということです。
空気清浄機のオーナー制度について
私が引っ掛かった詐欺もケフィアのオーナー制度とほぼ同じになります。
といいますかほぼ全ての手法は「ポンジ・スキーム」を用いた詐欺です。
会社名を明かしてないのは、私自身が弁護士にお願いしているからです。
まぁお金を取り返せる可能性が低いですが、和解を提示されている状態なので様子見をしているところです。
具体的には2012年に設立された次亜塩素酸噴霧器やコスメを取り扱っている会社です。
一時期は社員数400人を超え、テレビ朝日の「徹子の部屋」のスポンサーを務めていたほどです。
そんな時私はCに誘われて説明会に参加しました。
事務所はテナント料も高い街のど真ん中に構えており、室内も常に同社のCMがかかっているなどいかにも金持ってる風な感じでした。
それで核となるオーナー制度の仕組みはというと、1口2万円+税で空気清浄機を購入し、それを病院やホテル・学校等にレンタルしてそこから経費を差し引いた額である980円を月々支払うというものでした。
ただ1口2万円といいつつも、最低購入額は20台からです。よって40万円+税が最低購入額です。
また1台につき月々980円の協力金も5年間が最大となり、無限に支払われるわけではありません。
しかし20,800円(当時8%で計算)に対して980円×60回=58,800円と約2.8倍になって戻る仕組みです。
こんな旨い話はないと今はわかるのですが、当時はすごく魅力的に感じてしまいました。
しかも途中解約しても317円×残り月数が戻ってくるので安心だとのこと。
20800円に対して317×60月とすると19020円となり、1月も配当をもらわずに解約する人なんていないのでほぼ元本保証なんですと。
さらには人に紹介する制度もあり、即金か権利収入か選べるという仕組みもありました。
ここまでくると胡散臭さ満載ですが、私は信用してしまいました。
信用してしまった理由は以下の3つです。
・事業所が実際にあり、いつでも相談にいける
・テレビ番組のスポンサーを務めている
・高配当で元本保証+いつでもやめられる
これが今考えると大きな間違いでした。
事業所なんてすぐに引き払えるし、スポンサーを務めていた詐欺会社なんて沢山過去にありました。
そして高配当で元本保証、、、これが一番危険な理由です。
ケフィアでも同じでしたね。
そしてなんと契約するときには銀行等から借入をすることを勧められました。
どうせ2.8倍になって返ってくるんだから沢山借りればその分増える額も倍増すると。
確かに的を射た話ではあります。お金が契約通り支払われるのであればですが。
私はこの話に多少の心配を抱き40万円分しか契約はしませんでしたので、最低限の被害に抑えられたのが幸いです。
ちなみに契約書は割印もしっかりしましたし、意外とまともな内容ではありました。
後で知ったんですが、詐欺会社って普通に実印押してくるんですよね。
結局実際に支払われたかについてですが、一応最初の1月分だけは振込がありましたがそれっきりです。
その時点でかなり資金繰りが悪かったのでしょうね。
ちなみに途中解約を申し出た際には、支払えるお金がないので解約金は待ってくださいといわれました。
いつでもやめられるとは一体なんだったんだと思いましたよ。
高い勉強料にはなりましたが、Cみたいな人間と縁を切れたことと詐欺の見分け方を身をもって知ることができたことはよかったことかなとは思っています。
ブログのネタにもできましたしね(笑)
いや出費的には笑いごとではないんですが。
詐欺かどうかの見分け方
見分け方と大々的に言ってはみたものの、その案件が詐欺であるかを100%見抜くことは難しいです。
なぜなら相手方もしっかりとしたビジネスモデルを確立させて説明してくるからです。
それが実際は自転車操業だとしても。
だから説明会の時点ではその分野の専門家でもない限り、詐欺だと断定ができないんです。
しかし詐欺の可能性が高い案件を見極める方法ならあります。
具体的には3つ見分けるためのポイントがあります。
元本保証かつ高利回り
投資するときに一番の懸念点ってなんだと思いますか?
それはもちろん元本を下回ることですよね。
これを専門的には「リスク」と呼びます。
そもそも投資商品には損をしないものは存在しません。
もちろん個人で銀行を持つというプライベートバンクという制度を利用すれば、元本保証で高利回りを受けられます。
しかしこれは保有資産額が一定の基準を満たした富裕層向けのものになります。
最近では一般層向けの保有資産や審査がかなり甘い案件もあるようですが、詐欺の可能性が高いのでご注意ください。
そしてもう一つの高利回りですが、年利20%を超えるものはほぼ詐欺と見ていいです。
といいますか詐欺商品は大抵月利で提案してきます。月利といわれた時点で詐欺を疑ってもいいと思います。
理由としては出資者への還元を早くすることで信用を得て、より多額の出資を募るためです。
また紹介制を利用しているのであれば、他者に勧めやすくなるため口コミ効果の増大が狙えるからです。
もしこれらの他に銀行や消費者金融からの借入を勧めてくる案件は、間違いなく詐欺と断定してしまってよいでしょう。
なぜ高利回りの投資であるにもかかわらず借金をさせる必要があるのでしょうか。
借入してもそれ以上にリターンがあると説明を受けるかもしれませんが、持ち逃げされたら残るのは多額の負債だけですよ。
私はそういった人たちを何人も見てきました。
ちなみに以前富裕層向けの高利回り債券のお話を聞いたことがあるのですが、それですら年利6%で元本割れのリスクがありました。
その債権については詳しくは言えないのですが、大手証券会社で取引している詐欺ではない正式な金融商品です。
他にも東南アジア等の新興国であれば格付けが低い(つまり損をする可能性が高い)ので、年利10%を超えるものもあります。
しかしそれはあくまでハイリスクであるが故のハイリターンなわけです。
つまり何が言いたいかというと、元本割れのリスクなくして高リターンの金融商品など現実的にはありえないです。
もし実際にあるとすれば、出資者に高配当を還元してもなお好業績を上げ続けられるということですからね。
そんな事業があるのであれば、人に教えずとも自分だけで行えば利益は独り占めできます。
それをわざわざ人から資金を調達している時点で、持ち逃げする気満々としか思えません。
今考えれば私の騙された空気清浄機も全く同じ手法でした。
おいしい話には安易に乗らないようにしましょう。
自動売買ツール
これはFXや仮想通貨の値動きを機械が自動的に売買するツールのことです。
基本的に24時間監視が必要な市場を、寝ていても勝手に取引してくれる便利なものです。
大まかにタイプは2つあります。
・自動発注系→自身が設定した通りに機械的に注文を行う(例えば1$100円で買い、101円で売る等)
主なツール:トラリピ(マネースクエア)、トライオートFX(インヴァスト証券)、トラッキングトレード(FXブロードネット)等
・シストレ系→自身で設定するわけではなく、FX会社が提供する売買プログラムに沿って取引を行う
主なツール:シストレ24(インヴァスト証券)、みんなのシストレ(トレイダーズ証券)、セントラルミラートレーダー(セントラル短資FX)等
念のため言っておきますと、自動売買ツール自体が詐欺というわけではありません。
上記に記載したツールはもちろん、世間的に知られていないものであっても良質なツールは数多くあります。
ただそれに付け込んでといいますか、誰でもとか簡単に稼げることを大々的にうたった詐欺商品が数多くあるのもまた事実なのです。
そもそも自動売買ツールを使ったところで必ず勝てるわけではありません。
2つのタイプでどちらが詐欺の確率が高いかというと、自身で設定をする自動発注系ではなく詐欺会社が提供するプログラム通りにできるシストレ系に多いと思われます。
詐欺の確率が高いかを見分けるポイントは以下の3点です
①SNS等での大げさな広告や、人からの紹介
②よくわからない海外口座を使用している
③異常に高額な商品
一つずつ見ていきましょう。
まず①に関してはあからさまに儲かっている風なチャラ男とギャルみたいな人たちの集まりの画像や「誰でも簡単に稼げる」と過剰なうたい文句を記載された文章をSNS上で見かけたことはないでしょうか。
あれはカモとなる情報弱者の興味を引くための手法です。
一時期話題になった50万円でUSBを販売していた集団はまさにこれですね。
また飲み会等で知り合った人から直接紹介を受けるのもマルチ商法のシステムに近いので、詐欺の可能性は高いです。
次に②については入金はしたものの後日出金しようとすると拒否もしくは既に持ち逃げされた後だったというケースが散見されます。
こうなってしまうと取り返すことは困難です。
最後に③については通常自動売買ツールについては有料のものでも高くて数万円、FX会社が運用している場合は無料でできます。
それが10万円を超えるような商品は注意が必要です。
ネットワークビジネスを利用した投資
私からいわせるとネットワークビジネス自体稼げる可能性が限りなく低いので、お勧めはできません。
その理由は以下の記事をご覧ください。
ただ多くのマルチ商法であれば日用品等の商品やサービスがあるのでまだマシです。
でも投資商品に関しては運用実績に対する配当という還元を受けるだけで、実際に運用を行っているという証拠は商品やサービスから得ることはできません。
それに株であれば会社、国債であれば国といったような実体がありかつ公的機関が介在している金融商品と違い、存在しないような会社がさも公的機関の認可を受けているような言い回しで商品を勧めてくるのです。
つまりはいつでも逃げ出せるような仕組みにしています。
こういった投資商品とネットワークビジネスの相性は非常にいいのです。
「元本保証かつ高利回り」の項でも記載しましたが、彼らはいかにしてより多くの人にいい商品であることをアピールするかと躍起になっています。
より多くの人に知ってもらえればそれだけ資金が集まり、それだけ儲けが増えるからです。
そのために高利回りの配当を初期の段階では支払い信者を増やし、人を紹介した場合には配当が上がるなどのボーナスを付与しているのです。
いずれある程度資金を調達出来たら・・・わかりますよね?さっさと逃亡してしまいます。
一時期は仮想通貨とマルチの組み合わせの投資詐欺が多くありました。
「ビットクラブ」や「D9クラブ」等は名前を聞いた方もいるかと思います。
仮想通貨等の投資詐欺の他にもオンラインカジノや医療などの技術に投資する案件も注意が必要です。
何度も言っていますが、そもそもそんな儲かる仕組みであるならばわざわざ人を紹介する必要はありません。
経営者側だけでメリットを享受すればいいわけですからね。
だから投資案件にMLMが加わった時点でほぼ詐欺と断定して差し支えありません。
それに人に詐欺商品を勧めるということは、たとえ自分も騙されて本意ではなかったとしてもお金だけでなく信用を失います。
私がマルチ商法を勧めない一番の理由はそこにあります。
まとめ
もしかしたら私が紹介した見分け方に合致していても、しっかりとした投資商品があるかもしれません。
ただ私自身数えきれないほど色々な投資話を聞いてきましたが、結果的にはほぼ100%詐欺でした。
だからおいしい話なんてこの世には存在しないと思っています。
私は後悔だらけなので、同じ経験をしてほしくないと思いこの記事を書きました。
最終的に選ぶかどうかはあなたの判断になるとは思いますが、どちらにしても後悔しない選択をしてほしいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。