もうPS5はいらない!?他ハードと比較してプレステのユーザー離れが加速してしまった理由を考察してみた

こんにちは、たまこんにゃくです。

あなたはゲーム機を持っていますでしょうか。
私は子供のころから色々なゲーム機を買ってきており、ゲーム機とともに育ってきたといっても過言ではありません。

その中で外せないのがSONYの「プレイステーション」です。
私も初代からずっと新型のゲーム機が発売される度に購入してきました。

しかしそんなPS大好きな私はPS5を購入していません。
そして購入する気もなくなってしまっています。

その理由が度重なる値上げの存在です。
また新型のPS5 Proの発売も決まったのですが、約12万と家庭用ゲーム機の価格帯をはるかに超えており世間ではPCを買った方がいいと言われ低評価を受けています。

一時はゲーム事業で覇権を取っていたプレステが、なぜ衰退してしまったのかについて考察していきたいと思います。

 

プレイステーションの進化の歴史

機種名 発売日 特徴
PlayStation 1994年12月3日 テクスチャ付きの3Dポリゴン描写
PlayStation 2 2000年3月4日 ROMにDVDを採用したことでグラフィックの高品質化を実現
PlayStation 3 2006年11月11日 ROMにBlu-rayを採用し、フルHD画質(1920×1080p)に対応
PlayStation 4 2014年2月22日 ネットワーク機能の強化とVR(バーチャルリアリティ)、リモートプレイ機能を搭載
PlayStation 4 Pro 2016年11月10日 4K画質(3840×2160p)対応し映像表現を強化
PlayStation 5 2020年11月12日 4K/120Hz出力とリアルタイムレイトレーシングに対応
PlayStation 5 Pro 2024年11月7日 レイトレーシングやAIによる超高解像度(PSSR)を実現

 

家庭用ゲーム機としてはアップグレードであるProを除くと現在は5代目になります。
マリオやポケモンなどのファーストパーティーが強い任天堂に対して、サードパーティーを抱え込む戦略を打ち出してきたSONYの戦略が功を奏し、PS2時代はまさにこれ一択といえるほど覇権のハードでありました。

DVDやBlu-rayといったメディアプレーヤーがまだ高かった時に、比較的安価でゲーム機に搭載したということも大きかったでしょう。

クラッシュバンディクーやパラッパラッパ、ピポサルやトロといった個性的なキャラクターといったファーストパーティーのキャラクターも人気を博しました。

これまでにリアルで美しいグラフィックを追及し、常に先代的なゲーム体験を提供してきました。
数々の名作ゲームを生み出し、豊富なラインナップで子供から大人まで楽しめるゲーム機となっています。

 

ゲーマーのPS離れが加速した理由とは

本題に入りますが、では今までユーザーに愛されてきたPSがなぜここまで廃れてしまったのでしょうか。

今や週刊ゲームソフト売り上げランキングのTOP10はほぼSwitchのゲームが占めています。
マリオやゼルダなどを中心に発売から数年経過したゲームも継続的に売れ続けるSwitchと違い、PSのゲームはランクインしても次の週には圏外も普通になっています。

さらにハードの売り上げも苦戦しています。
本体もゲームも売れない、どうしてそうなってしまったのでしょうか。

正直プレステファンでありSONYファンである私が買ってない時点で擁護するつもりはありません。
流石に経営戦略がミスってるのではと言いたいレベルです。

ほんとね、何やってんだって感じですよ。
かつて任天堂やSEGAハードを圧倒してきたPSの面影は微塵もありません。

ファンだからこそ何が悪かったのかを厳しめに書いていきたいと思います。

 

相次ぐ本体価格の値上げ

PS5は2020年に発売されたのですが、標準版(54,978円)と、ディスクトレイなしのデジタルエディション版(43,978円)で発売されました。

当時はこれでも若干高めだなと思っていましたが、性能の高さからコスパは高いと言われていました。
しかしそれから過去2回値上げが行われ、そして2024年9月2日に3度目となる大幅な値上げが発表されました。

通常版は66,980円から79,980円、デジタルエディション版は59,980円から72,980円へと13,000円の価格改定がされました。
ゲーム機が8万円!?と思った方も多いでしょう。
もう完全に子供のクリスマスプレゼントに買ってあげるというレベルを超えています。

SONYは今回の値上げについて「昨今の世界的な経済情勢の変動などの厳しい外部環境の影響を受けたもの」と説明してます。
いやわかるんですよ、円安の影響や半導体の需要増加により適正価格を維持しなければいけないという理由自体は。

でも歴代ハードは年数を経るごとに値下げを実施してきました。
発売から4年が経過してProの発売が噂された時期に、値下げを期待して買い控えしていた人も多いでしょう。

それが今回の値上げでがっかりしたかもしれません。
実は私も値下げがあれば買ってみようかと思っていたのですが、もう買わなくていいやと思ってしまいました。

Steam Deckは256GBの製品を約8万で買いましたが、携帯機ではありつつPS4レベルのゲームは快適に遊べますからね。

そしてきたるPS5 Proの発表が2024年9月15日にありました。
価格はデジタルエディション版のみで119,980円です。
ほぼ12万ですよ?

これで大半の人は思うはずです、PCでいいやと。
価格競争を完全に投げ出したと言わざるを得ません。
私は以下のPCを約13万(ポイント除く)で購入しましたが、そこそこゲームがプレイできています。

Nintendo Switchに関しては日本市場に配慮して値上げもせず為替のレートに対して適正化を遅らせており、SONYという日本を代表する巨大企業であればそれができるのではないかと考えてしまうのは無理もないのかもしれません。

かつてSEGAのセガサターンとの競争でゲーム機で利益を出さず一家に一台を目指して本体・ソフトの値下げを行って勝ち抜いてきた戦略はどこにいったのでしょうか。
一般に普及しなければソフトも売れないですよ・・・

 

ハードの品薄と転売問題

転売問題というのはどのジャンルでも問題になっています。
子供向け商品も転売ヤーが並んで肝心のターゲットとなる子供たちが買えなかったというニュースは見かけた方も多いでしょう。

どれほど取り締まっても利益が出るところには容赦なく現れるほんとに害悪みたいな存在です。
メルカリやヤフオクなどの個人間での取引をするサイトが増えたことも取り締まりを困難にしています。

そしてそんな問題はPS5にも訪れました。
PS5の発売日はちょうど新型コロナウイルスが蔓延していた時期で、巣ごもりで楽しめる娯楽に需要が高まっていました。

さらに半導体部品の製造も滞っていたことも重なり、発売したばかりなのに在庫がないという事態に陥りました。
結果どうなったかというと入荷次第大量の人がなだれ込み、何時間も並んで買う羽目になりました。

そこでも転売ヤーに買い占められ、ネットでは高値で売られてしまったのです。
店舗やオンラインショップが対策として抽選を打ち出すようになりましたが、出遅れてしまった感は否めません。

その結果買えなくなっていたユーザーはどうしたかというと、ゲーミングPCへ移りました。
中にはXboxを代替品として選んだ人もいるでしょう。

現在は在庫も確保されてはいますが、一度PS5がなくても問題ないと感じた人が戻ってくる可能性は低いと考えられます。

 

独占タイトルの少なさ

ゲームソフトにはそれぞれハードを発売している会社が作ったいわゆるファーストパーティー製のゲームがあります。
その他1つのファーストパーティーハードのみにゲームを供給するセカンドパーティー、ライセンス料を支払って各プラットフォームにゲームソフトを販売しているサードパーティーに分かれています。

例を出すならPSで言えば「SONY」がファーストパーティー、ゴッドイーターシリーズなどの「シフト」がセカンドパーティー、FFやドラクエシリーズなどの「スクウェア・エニックス」がサードパーティーといった感じです。

この中でSONYは自社タイトルが弱いのです。
つまりはPS5でしか遊べないタイトルが非常に少ないです。

ライバルのSwitchを見てみると「マリオ」、「ポケモン」、「どうぶつの森」、「ゼルダ」、「Splatoon」などキラータイトルが並んでいます。
当然これらは一部スマホゲーを除き任天堂ハードでしか遊べません。

もちろんSONYにも魅力的なタイトルは多くありました。
「ラチェット&クランク」、「クラッシュバンディクー」、「パラッパラッパ」、「トロと休日」等30年以上の歴史で培ってきた人気キャラクターは存在します。
しかし一部を除きSONYはこれらのキャラクターを育ててこれませんでした。

またPS5の時代になってからも「Marvel’s Spider-Man」、「The Last of Us Part I」、「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」、「Horizon Zero Dawn」、「Ghost of Tsushima」等魅力的なタイトルは続々発売されていますがこれらは全てPCでも遊ぶことができます。
さらには大型タイトルとして大ヒットを記録している「Helldivers 2」もPCと同時発売しています。

現在のSONYの経営戦略としてはPS5に依存しないマルチプラットフォームを目指しているとのことですが、本当にこの方針は合っているのでしょうか?

私は正直PS5買ってまでやりたいと思うゲームは「Demon’s Souls」と「アストロボット」と「The Last of Us Part Ⅱ」くらいしかありません。

いやPCでも遊べるようになるのはユーザーとしてはありがたいんですよ。
だけどやみくもにPCに発売するのは悪手だと思ってます。

PS5でなければ遊べないタイトルを今後増やしていくべきではないでしょうか。
じゃなければPSを買ってまでプレイしたいと思う気持ちが薄れていくばかりです。

 

オンラインプレイの料金の高さ

今やオンラインでマルチプレイなどのゲームを行うのにも月額の料金が発生します。
PSであれば「PlayStation Plus」、Switchであれば「Nintendo Switch Online」、Xboxであれば「Xbox Game Pass」と様々あります。

まずはPSのオンライン料金を見ていきましょう。

エッセンシャル(月額850円):オンラインマルチプレイと毎月フリープレイ
エクストラ(月額1,300円):エッセンシャルに加えゲームカタログ利用可
プレミアム(月額1,550円):エクストラに加えクラシックカタログ利用可

 

細かくは書きませんが、オンラインサービスのみ受けたい場合はエッセンシャルでPS4・PS5の数百タイトルを遊び放題がエクストラ、プレミアムはPS1など古いゲームも遊び放題というイメージです。
年払いにすればもう少し安くなりますが、エッセンシャルでも6,800円(月約567円)になります。

試しにSwitchのオンライン料金も見てみましょう。

ONLINE(月額306円):オンラインマルチプレイとクラシックゲーム利用可
ONLINE+追加パック(年額4,900円):ONLINEに加え追加ハードも利用可

 

オンラインサービスのみ受けたい場合はONLINEで「ファミコン」・「スーパーファミコン」・「ゲームボーイ」を遊び放題です。
年額しか支払方法がないですが追加パックではさらに「メガドライブ」・「NINTENDO 64」・「ゲームボーイアドバンス」も遊び放題です。

最後にXBOXのオンライン料金です。

Core(月額842円):オンラインマルチプレイと25タイトル以上のゲームカタログ利用可
Standard(月額1,100円):Coreに加え数百タイトルのゲームカタログ利用可
Ultimate(月額1,450円):Standardに加えリリース初日から新作ゲームプレイ可

 

料金的にはPSのオンライン料金より若干安いくらいですが、Ultimateを選択した場合は最初の 14 日間100円で遊べるキャンペーンが実施されています。
またゲームカタログの他にすべてのタイトルというわけではないですが、一部ゲームタイトルは発売日からゲームパス入りして遊ぶことができます。

もしゲームパスにある新作ゲームを遊びたいという方は間違いなくUltimateに加入するのがお勧めです。
新品で購入したら7~8000円するゲームも月額1,450円、もし半月でクリアできるなら100円で遊べますからね。

このようにPSのオンライン料金はSwitchよりも高く、XBoxよりもサービス面で劣っていると言わざるを得ません。
独占タイトルやオンライン人口の関係で国内ではXBoxに負ける未来はまずありませんが、価格帯は月500円を最低額としてSwitchと争えるくらいには設定できないのでしょうか。

料金設定を上げて利益を確保したいのはわかりますが、オンライン人口を確保できなければPCやSwitchに流れていってしまいますよ。。。
ましてやPCはオンライン料金無料なのですから。

 

まとめ

ここまでで競合他社ハード、そしてPCと比べて厳しいPSの事情が浮き彫りになりました。
通常版が約8万、Proが約12万と子供が誕生日やクリスマスに買ってもらえるレベルをとうに超えてます。

では大人が買うかというと12万出すならもう少し出してゲーミングPCを買う、そうでなければ安価モデルのXBoxを買う方がよいと考えてしまいます。
PS5の立ち位置はゲーミングPCは欲しくないけどそれなりに高水準でゲームをしたいというニッチな層にしか受けません。

私はガジェット好きなので周辺機器併せるとSteam Deckに約10万、M4のiPad Proに約20万かけてますが、それは前者が持ち運びでき後者は編集作業など幅広い用途に使えるからです。
ゲームするだけだったら欲しくないと感じてしまいましたし、PCで十分です。

今回の値上げとProの値付けには本当にがっかりしました。
もし値下げして通常版が5万円以内、Proが8万円以内であれば購入する人は格段に増えていたでしょう。

勘違いしてほしくないのは、別にPSを叩きたいのではなくむしろ頑張ってほしいと思っています。
子供のころからPSソフトに触れてきたので、また機会があれば購入して遊びたいと思っているのでそれだけ魅力あるゲーム機にして欲しいという願いからこの記事を書いています。

噂ではPS6は2つのモデルが発売されるようですので、安価モデルを発売し3万円台で提供することができれば子供たちもねだりやすいと思うので期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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