ゲームのライフスタイルを変えた!?「Steam Deck」を購入して1年経過して感じたこと
こんいちは、たまこんにゃくです。
突然ですが、あなたはゲームをどのプラットフォームで遊んでいますか!?
PS5、Switch、Xboxなどのコンシューマと呼ばれるゲームやスマホのAndroidやiPhone向けのゲームで遊んでいる方が主流かと思います。
そしてもう一つ欠かせないのはSteamやEpicなどのプラットフォームで提供されているPCゲームになります。
特に近年PCでゲームをするという方が増加しています。
コロナ下の影響で外に出られなくなったためゲームへの需要が増したこと、PS5の転売問題でコンシューマ機が買えなかったというのも影響しているでしょう。
かく言う私もSwitchは持っていますが、基本的にPCでゲームをやるようになりました。
デスクトップPCがありつつも新しいノートPCに以下記事で紹介している性能の高い端末を購入したのも、言ってしまえばゲームをするためです。
そしてPCゲームを持ち運んで遊びたいなと思った私は、昨年UMPCである「Steam Deck」を購入したのです。
結果として買って本当に良かったと思います。
というかライフスタイルがガラッと変わりました。
今回は「Steam Deck」の紹介と、具体的にどんな人へお勧めかを記載していきたいと思います。
「Steam Deck」とは?
その名前の通りPC用プラットフォームを提供している「valve」社が発売しているポータブルゲーム機になります。
OSは「Steam OS」を搭載しており、あくまでSteamでゲームを遊ぶ人向けに特化しています。
よく比較される「ASUS」社が提供している「ROG Ally」とは違いWindowsは入っていません。
※Windowsを導入することは可能です
そのため画面を起動するとすぐライブラリに飛ぶことができ、Switchと似た感覚で使用することができます。
「Steam Deck」の種類
モデル | 256GB LCD | 512GB OLED | 1TB OLED |
ストレージ | 256GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD | 1TB NVMe SSD |
ディスプレイ(サイズ) | 1280×800 オプティカルボンディングLCD(7インチ) | 1280×800 HDR OLED(7.4インチ) | |
リフレッシュレート | 最大60Hz | 最大90Hz | |
通信 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6E | |
バッテリー | 40Whr(2~8時間のゲームプレイ) | 50Whr(3~12時間のゲームプレイ) | |
サイズ | 約298×117×49mm | ||
重量 | 約669g | 約640g | |
価格 | 59,800円 | 84,800円 | 99,800円 |
上記の通り現在(2024年)ではOLED版とLCD版が発売されています。
私が購入した当時はOLED版が出ていなかったのですが、今買うなら圧倒的にOLED版がお勧めです。
理由としてはOLED(有機ELディスプレイ)搭載されていることと消費バッテリーが大幅に改善されていることです。
あと若干重量が軽くなっています。
両方持ってみたんですが、正直体感としてそこまで変わらないレベルですけどね。
その他ゲームのダウンロード速度も改善されています。
軽いゲームならいいのですが、何十ギガのゲームのダウンロードは結構時間がかかります。
1TB OLEDモデルを選択すると、内側が取り外し可能なキャリングケースが付属されるのでそれはお勧めです。
通常のキャリングケースは結構場所をとるのでカバンに入れて持ち運ぶ時スペースを圧迫するんですよね。
また「限定起動動画」と「限定仮想キーボードテーマ」、ディスプレイに「プレミアムアンチグレアエッチングガラス」も付属されるのですが正直これのために最上位モデルを選ぶメリットはありません。
容量1TB欲しいかどうかで選ぶかを決めてください。
他のUMPCとの比較
製品 | Steam Deck OLED | ROG Ally | Legion Go |
OS | Steam OS 3.0 | Windows 11 | |
CPU | AMD Custom APU 0405 | AMD Ryzen Z1 Extreme | |
GPU | AMD Radeon RDNA 2 | AMD Radeon 780M | |
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | 1TB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD | |
リフレッシュレート | 最大90Hz | 最大120Hz | 最大144Hz |
ディスプレイ(サイズ) | 1280×800 OLED(7インチ) | 1920×1080 IPS(7インチ) | 2560×1600 IPS(8.8インチ) |
バッテリー | 50Whr(3~12時間のゲームプレイ) | 40Whr(2~10時間のゲームプレイ) | 50Whr(2~8時間のゲームプレイ) |
サイズ | 約298×117×49mm | 約280×111.38×21.22~32.43mm | 約299x41x131mm |
重量 | 約640g | 約608g | 約854g |
価格 | 99,800円 | 109,800円 | 134,860円 |
UMPCは今やいろんな会社から発売されていますが、ここでは代表的な例としてASUS社の「 ROG Ally」とLenovo社の「Legion GO」を挙げました。
理由として人気が高いのはもちろん、家電量販店でも手に取って購入ができるところが多いからです。
またモデルも最上位版を想定した比較していますので、価格もグレードを下げればコスパよく購入することは可能です。
この中で言えば「Steam Deck」は2世代前のCPUである「Zen 2」なのに対し、他2機種は最新の「Zen 4」搭載なので性能はその分高いです。
ただ価格帯も上がりますし、画面の解像度も上がる分消費電力がより多くかかるためどんな使い方をするかで選ぶとよいでしょう。
現在搭載されているCPUはAMDが中心ですが、Intelも2024年以降内蔵グラフィックを強化した「Arc Graphics」が登場しているため今後は両社で競合していくことになるでしょう。
正直なところ今の時点ではAMDの方が優勢であり、コスパもよいためわざわざIntelを選ばなくてよいと思っています。
今後発売される予定のAMDの「Zen 5」では内蔵グラボがRTX3050程度まで上がると噂されていますからね。
もうグラボなしでAAAタイトルが快適に遊べる時代がすぐそこまで来ています。
私が購入したときはまだここまで多くの製品が出てきてはいなかったのですが、今買うとしても「Steam Deck」を選んでいたかと思います。
それはWindowsとしての用途を考えておらず、Steamのゲーム特化で使用したいからになります。
1年使ってみた感想
では本題に入ります。
冒頭でも記載しましたが、結果買ってからライフスタイルが変わりました。
具体的に何が変わったかというと、デスクトップPCを起動している時間がほとんどなくなったからです。
元々タブレットやノートPCではゲーム用を考えていなくて、性能もそこそこのものを使用していました。
しかし今はといえば絵やメモの用途で「iPad Pro」、ブログ等編集作業では「2-in-1 PC」、動画鑑賞では格安「Android」タブレット。
そしてゲーム用途であれば「Steam Deck」と住み分けができています。
そうゲーム用途はデスクトップにしていたのですが、完全に「Steam Deck」でよくなっちゃいました。
もちろん格闘ゲームやFPSなど遅延があってはいけないゲームをデスクトップでやるのは変わらずですが、激しい動きを必要としない一人用のゲームなんかはわざわざデスクトップ起動しなくても手軽にゲームができちゃいます。
では具体的に使ってみて便利なところと気になるところを紹介していきます。
使用して便利なところ
・持ち運んでPCゲームが遊べる
・Switch同様起動してすぐゲームが始められる
・快適な操作性
・2Dゲームとの親和性の高さ
まず一番のメリットは持ち運んでゲームができることです。
持ち運ぶなんてSwitchでもできるでしょと思ったそこのあなた、確かにその通りです。
ただ既にSwitchの性能は7年前のCPUであり、移植を上手くやりくりしているものの性能的に足りないゲームが多くPSやSteamでしか配信していないゲームが沢山あります。
その点でいえばおおよそPS5には届かないものの、PS4以上の性能を持っているポータブルゲーム機が欲しいと思っている人には最適であるといえるでしょう。
PSからも携帯型の端末である「Play Station Portal」が発売されていますが、あれはそもそもPS5とオンライン上で繋がっている必要があるため持ち運びを想定されていませんからね。
操作性のところで言えば、さすが「Steam」を展開しているValve社だけあって、非常に使いやすいです。
ボタン配置が背面にもあり、設定で色々カスタマイズできるのも嬉しいところです。
SteamのOSを搭載していることもあり、起動時にわざわざランチャーを立ち上げることもなくすぐゲームを選択する画面に行くこともできます。
それにSteamのゲームであればDeckで起動できるかどうかを購入前に確認することもできます。
※起動できないと書いてあっても普通に遊べるゲームが多かったです
使用して気になるところ
・Steam以外のゲームを遊ぶ時が不便
・バッテリー持ちが悪い
・手で持ってゲームをするには重たい
・最新のAAAタイトルを遊ぶには不向き
便利なところでも書いた内容ではありますが、本機はOSに「Steam OS」を搭載しています。
Steamのゲームをやる分には非常に使いやすくまるでゲーム機のように遊べますが、それ以外のゲームを遊びたい場合には少々面倒です。
Windowsをインストールすること自体は可能なのですが、例えばEpicなど他のランチャーをインストールして遊びたい場合には向いていません。
また持ち運べると書いたのですが、手に持って長時間遊べるほど軽くはありません。
幸い本体がガッシリしているため、ベッドで寝ながらではなく机に置いて遊ぶスタイルが主になります。
バッテリーに関しては正直なところあまりよくありません。
重たいゲームだと2時間持たないです。
OLED版で多少改善したとはいえ、持ち運ぶとしてもコンセントが近くにある環境かモバイルバッテリーは必須になります。
バッテリーの容量問題もそうですが、最新の重たいゲームを遊ぶには性能的にも不向きです。
「Steam Deck」用に最適化された設定になっているため、重たいゲームとして有名な「バイオハザード Re:4」や「Cyber Punk 2077」なども遊ぶことはできますが当然60FPSは出ません。
あと格闘ゲームやFPSなどの対戦メインとしたゲームでの使用を考えている方は、素直にゲーミングPCを購入した方が快適に遊べるでしょう。
こんな人にお勧め
・Steamのゲームしか遊ばない
・なるべく価格の安いUMPCで遊びたい
・画質やフレームレートを気にしないカジュアルゲーマー
Steamでしかゲームをしないって人にはこれ一択と言っても過言ではありません。
数あるUMPCの中で一番Steamに最適化されていますし、一目でランチャー上から一目で「Steam Deck」で遊べるかを確認できるからです。
他のUMPCはゲームもできるPCであるのに対して本機はSteamで遊べるゲーム機なのです。
価格帯に関しては最安値で税込み59,800円と平均的なUMPCが10万円台なのを鑑みて安価で購入できる点も魅力的です。
さすがにSwitchよりは高いですが、この価格帯よりも下となると中華ゲーム機を選択肢に入れる必要があります。
中華ゲーム機が悪いわけではないのですが、性能的にはある程度妥協しなければなりません。
PS4レベルのゲーム性能を持ち運んで遊びたいかつソロプレイメインって人には特にお勧めです。
ちなみにモンハンワールドをオンラインで遊びましたが、特に支障なかったので高フレームレートで遊びたいとかでなければ問題なく遊べます。
まとめ
UMPC市場は未だ成長を続けており、新型のゲーム機がどんどん出てきている状態です。
PS5やSwitchのように数年毎に入れ替えするという周期が望ましいですが、PCであるという性質上1~2年でのモデルチェンジはある程度仕方ないところかもしれません。
PCの購入でよく言われる買い時ですが、新商品を待っていてはいつまでたっても購入に踏み切れないと思います。
欲しい時が買い時です。
今この記事を見ているということは、あなたもUMPCに興味があるということです。
自身の使い方や価格とも相談して選択してもらえればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。