26年ぶりに復活する伝説のドラマ「GTOリバイバル」を記念して過去作を振り返ってみた!!

こんにちは、たまこんにゃくです。

90年代って数々の名作ドラマが放送されてきましたよね。
その中でも一世を博したのは藤沢とおる原作の「GTO」になります。
なんと

当時の中学生の社会問題に切り込み、破天荒な先生がその大胆かつ時には強引さで数々の生徒を救っていく作品でした。
1998年にはドラマ化もされ、大ヒットとなりました。
社会現象になるほどで、最終話の視聴率は35.7%を記録しています。

鬼塚役の反町隆史と冬月役の松嶋菜々子が同作品の共演をきっかけに結婚したことも有名ですね。
主題歌の「POISON」も流行り、「言いたいことも言えないこんな世の中じゃPOISON」という歌詞は知っている人も多いんじゃないでしょうか。

2012年にもEXILEのAKIRA主演で再ドラマ化しています。
ただ今回取り上げるのは反町版の1998年のドラマになります。
特に注釈ない限りは1998年版だと思ってください。

取り上げようと思った理由は、4月1日午後9時から放送されるカンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」として放送されることが決まったからです。
テレビドラマ終了から26年振りだそうで、いやー楽しみでしょうがないですね。

・・・と長年のファンのように語っていますが、実は反町版のドラマを今まで視聴したことがありませんでした。
そこで「TVer」で全話視聴してきました(笑)
いつまで無料で見れるかわからないので、気になる方は見てみるといいと思います。

ちなみに私は漫画全巻所持しており、そのスピンオフ作品やアニメも全て見ているのでその比較も含めて紹介していきたいと思います。

 

「GTO」という作品の概要

読んでことはわからないかもしれませんが「グレート ティーチャー オニヅカ」の略称です。
原作では赴任してきたばかりの鬼塚が問題児ばかりの生徒だと事前に聞いていたため、自己紹介時に黒板にでっかく書いたのがこの文字ですね。
ドラマでは鬼塚英吉と書いてましたが。

ひょんなことから理事長の目に止まり、東京吉祥学苑3年4組の担任を受け持つことになった鬼塚。
高校生と付き合うことを目的にしていた鬼塚は中学生の担任ってことを知らず、「チューボー?」と大きな声を出してしまうほど驚いてしまいます。

この学園は一見伝統ある自由な学苑だと思われているものの、その中身はいじめや登校拒否・暴力など非常に問題を抱えていました
理事長の桜井は経歴なんて気にせず、元生徒をクズ呼ばわりした教頭の内山田にジャーマンスープレックスした鬼塚の行動力に惚れ採用することにしたのです。

それでも数々の生徒や他教員、果てはPTAとの問題を次々に解決し生徒たちから次第に信頼を勝ち取っていきます。
規則なんてもんはへったくれで、元ヤンキーである主人公鬼塚の人情を感じられるところが魅力的ですね。
というかこれほどまでに毎回クビ寸前になる教師も珍しいですよね(笑)

ちなみにこの作品はシリーズ作品であり、元々は「湘南純愛組!」という作品があり鬼塚が高校生の時の話を描いています。
ただ正直な話そこまで読まなくても話はわかるので、興味がある人だけ読むくらいでよいと思います。

スピンオフ作品は結構多く出ているので、すべて網羅しようと思うと中々時間かかります。
私も何年か前にどこかの満喫で一気に読了したのを覚えています(笑)

本編は25巻とそう長くないので、興味ある方は読んでみてください!!

原作とドラマ版の違いについて

私は今までドラマ版を見てこなかったので、意外と原作と違いあることに驚きました。
まず舞台は中学ではなく高校です。

配役的にドラマとして作りやすかったようですが、原作では何かある度に中学生というフレーズを使っていたためやっぱり違和感がありました。

あとは主人公の鬼塚の年齢が25歳であることですね。
配役の年齢と合わせたのかもしれませんが、漫画では自己紹介で「鬼塚英吉22歳独身」って言っているのでやっぱり慣れませんでした。

ドラマでは鬼塚が生徒を結構名前で呼んでましたが、原作では一貫して苗字です。AKIRA版でも苗字でしたね。
そして前作のもう一人の主人公である盟友の龍二が登場せず、悪友ポジションには冴島に・・・
冴島はもっとクズだよ(笑)

あとは原作冒頭の教育実習の生徒(水樹ななこ)がそのまま高校の生徒として在籍しています。
原作の教育実習は高校で、勤務するのは中学なため普段は関わらない生徒同士が同じクラスにいる状態ですね。

まぁ話数に限りがあるので、そこはしょうがないかなと思いますが。
ちなみに2012年版でも同様にクラスメイトで登場しているため、ドラマ版ならではの再利用だと思いますね。

他に印象的なところで言えば、原作だと教頭にジャーマンスープレックスをかますのを回し蹴りにしていたところでしょうか。
ドラマ的に演出しずらいところがあるかもしれませんが、そこがちょっと残念なところでした。
スポンサーの関係で教頭の愛車がクレスタではなくベンツになっていましたね(笑)

ちなみに教頭の車が壊されるのは1回きりです、原作だと6回壊されてるのに・・・
まぁ回数減ってよかったね教頭(笑)

登場人物も原作に登場しない人物が意外と多く、特に教員に多い印象です。
教頭の巾着袋みたいにくっついてる主任の中丸というキャラクターがいるのですが、中々にうざい人物でした。
最後の最後で教頭への昇進を自分にふさわしくないと断ったところだけ男気を感じましたが。

そして序盤の冬月の鬼塚に対する態度冷たすぎませんかね(笑)
原作の教頭に痴漢されているところを鬼塚に助けてもらうというエピソードがバッサリカットされている影響かもしれませんけど・・・
あと原作で鬼塚一人で解決している問題にもクビ突っ込みすぎでしたね。。。

生徒でいうと村井の取り巻きの草野と藤吉が登場しなかったです。
あと野村が芸能オーディションで相沢の家に留守電吹き込みをするストーリーすごくよかったのですが、ドラマだと人形劇になってて少しがっかりしました。
というか野村学校辞めさせて沖縄行かせるし(笑)

原作では上原の母親がPTA会長だったのですが、ドラマだと相沢の母親になっています。
そもそも上原が登場せず相沢が吉川をいじめてました。
もちろん上原と吉川の恋愛がらみのストーリーもありません。
っていうかあれ絶対エヴァのシンジとアスカを意識した設定ですよね(笑)

最後になりますが原作で私が一番好きなキャラクターである神崎麗美が登場しなかったのが残念なところでした。
ドラマを見ながらいつ登場するのかと待ちわびていたところでしたからね。

原作の雰囲気をそのまま味わいたいというのであればテレビアニメ版がお勧めです。
漫画13巻の臨海学校までアニメ化していますからね。
特にガンダム三兄弟はアムロ(勅使河原)、ドモン(村井)、ヒイロ(菊池)役の実際の声優が声を当てておりかなり豪華です(笑)
神崎はマリューの人ですね、ガンダム関連の声優が多いです。というか主人公がガロードの人ですから(笑)

ドラマから学べる当時の社会的背景

アニメと比較してしまうと大まかには原作をなぞっていますが、原作とは別物だと考えてもよいと感じました。
特に原作のストックが作られてない物語後半はほぼオリジナルストーリーで展開されます。
ただそれはドラマが面白くなかったとかではなく、むしろ今見てもすごく面白い作品でした。

原作ってちょっと非日常的なことがあるというか、現実では絶対無理でしょという描写が多いんですよ。
だから現実にあり得る話として構成しなおしたのがドラマ版であると言っていいでしょう。

北斗の拳とかドラえもんのオマージュや、当時のゲームソフトとか著作権的に出せないものもあったんでしょうがアニメではしっかり再現してました(笑)

1990年代~2000年代初頭って少年による犯罪や非行が問題化していた時期なんですよね。
不登校問題なんてのもあったので、学園ものに取り入れられることも多かったです。

学校の先生は金八先生みたいな穏やかな先生よりもワイルドな先生が人気を博していた時代ですね。
2002年の「ごくせん」や2003年の「ヤンキー母校に帰る」辺りもその傾向にあります。

この時代の作品を見ることで、当時の社会問題を垣間見ることができる歴史的な価値もあると言えるでしょう。
今の時代であればSNSでのいじめやパパ活とかが焦点になりそうなところですけど、リバイバルではどんな内容になるか楽しみなところでもあります。

それに今の時代では描写できない表現が結構出ているのも面白かったです。
あんなに色んなところでたばこ吸ってるのは90年代ならではですよね。

今後のメディア展開に臨むこと

過去2回ドラマ化してきており、今回のリバイバルに関しても人気の高さからくるものだと思います。
昔放送した作品をリメイクするっていうのはゲームや漫画の世界で頻繁に起こっていますからね。

「GTOリバイバル」では問題だらけの高校「私立相徳学院高校」に赴任し、暴露系インフルエンサーが登場したりとSNS時代にフォーカスされた新たな物語が描かれます。

90年代当時は社会風刺とされていたストーリーが今では時代劇と化してきているんですよね。
だから今後原作の1巻からリメイクしたところで、今の若者に刺さるかというと微妙なところです。

そのため比較的新しいテーマを題材としたスピンオフである「SHONAN 14DAYS」編や「パラダイス・ロスト」編をドラマ化して欲しいですね。
それかキャラクターだけ残して設定を一新でしょうか。
でもそれだと「GTO」としてやる必要はないんですよね。

いっそのこと当時の社会を題材として、そのまま原作を再現したドラマを作成してもらえたらファンの一人としては嬉しいです。

 

まとめ

ドラマ版を見た感想としては、当時流行った理由がよくわかりました。
やっぱり破天荒な教師が頭でっかちな大人を爽快になぎ倒していく姿には一種の爽快感があります。

ただ今の若者は学校崩壊を起こす生徒ってあんまいない印象です。
それよりはSNSを利用した陰湿ないじめや、貧富格差、バイトテロなど一教師が介入できない範囲にまできていると思います。

恋愛ドラマが中心となっている今の時代に、ガツンと一発活を入れられるような名物教師のドラマをまた作ってほしいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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