シダックスがカラオケ事業の撤退を発表!?大量閉店しても上手く行かなかった理由!!

こんにちは、たまこんにゃくです。

あなたはカラオケに行く時、どこの店舗を選びますか?

家の近くの店舗を選ぶ人や、値段が安いところを選ぶ人などそれぞれだと思います。
カラオケを運営している会社もたくさん存在していますが、その中の一つであるシダックスを選んでいる人もいると思います。

しかしその「シダックス」が2018年5月30日にカラオケの事業を売却すると発表しました。
これには衝撃を受けた人も多いでしょう。

かつての店舗数ではないものの、現在でも1位まねきねこ、2位ビッグエコー、3位カラオケBanBanに続いて第4位の店舗数を誇るカラオケ業界のリード企業です。

これにはショックを隠し切れません。
ただいつかこの日が来るんじゃないかとは思ってました。

2年前の店舗の大量閉店に加え、2018年3月期末で32億円の債務超過に陥っていたという事実を知っていたからです。

ただ幸いなことは、株式を全て譲渡するというわけではなく81%の売却に留まるということです。
資本業務提携という形のため、シダックスとしてのブランドは現状残るということになりますね。

譲渡先は「カラオケ館」などを運営するB&Vです。
B&V社を選んだ理由としては、シダックスが発表した資本業務提携締結及び子会社の異動(持分譲渡)に関するお知らせでも公表されてます。

以下引用します。

当社で今までに培った「レストランカラオケとしての高級感」や「食材の一元調達に関するロジスティックス」、BV社の有する「高度なカラオケ運営ノウハウ」や「出店場所に関するリサーチ力」等の経営資源を互いに共有

詳しくは後述しますが、郊外を中心に出店を構えてきたシダックス社と都心部を中心に出店を構えてきたB&V社では競合しないと考えたからですね。

今後の展開にも期待できそうです。

じゃあですね、なぜシダックスはカラオケ事業を撤退しなければいけなかったのか?

それをユーザー目線で考察してみたいと思います。
ここが当記事の本題になります。

 

シダックスの栄光と転落

<出典:http://www.jaf.or.jp/jafnavi/membership/facility/detail/shidax/index.php>

シダックスといえばカラオケのイメージが定着していますが、元々は学校・企業食堂の給食事業として設立された会社なのです。

それが1993年にレストランとカラオケボックスを一体化したレストランカラオケ事業を始めました。
食の分野でノウハウがあったシダックスの経営戦略は当時の需要と合致し、大きく飛躍しました。

カラオケといえば飲み会の二次会で利用するなど、大勢で楽しむというイメージでした。
なので食事はするし、酒も沢山飲む人が多かったです。

つまりは客単価が高かったんですね。
だから比較的郊外で大型の店舗を構えていても利益を生み出せたのです。

一時は店舗数も300店舗を超え、2007年には業界トップの売上高を記録しました。
そうなんです、たかだか10年前の話なんですよね。

しかしここがピークで、2010年代にはカラオケを利用する顧客層の変化についていけなくなります。
つまりはグループでの利用から、少人数の利用にシフトしたことがシダックスの戦略に合わなくなってしまったからです。

2016年には全体の約3割に当たる不採算店80店の閉鎖を発表し、2017年にはJOYSOUNDの機種の一斉撤去。
そして駅前中心への出店を増やすことになります。

でも結局赤字運営は続き、最終的には売却という結末を迎えてしまいました。

 

なぜシダックスはカラオケ事業で失敗してしまったのか?

<出典:http://www.jaf.or.jp/jafnavi/membership/facility/detail/shidax/index.php>

正直私は2016年に大量閉店した時に、ある程度事業の撤退はありうると思っていました。

<スポンサーリンク>

カラオケ事業の失敗と聞くと、カラオケ自体の人気の低迷が理由と思われるかもしれません。

しかしライバル企業である「まねきねこ」や「ビッグエコー」、「カラオケBanBan」といった企業は着々と店舗を増やし、利益を拡大しています。

カラオケ人口も一時のブームほどではないにしろ、ほぼ横ばいから少し増加の傾向を見せています。
市場があるにもかかわらず、シダックスの一人負けなのです。

前述したように、元々シダックスは「食」の企業として発展してきました。
カラオケ事業に関しても、郊外を中心に大型店舗を展開してきました。

それでも利益を拡大できたのは、客単価が高かったからです。

ですが現在ではカラオケ人口の客層が大きく変わってきました。

 

利用する顧客層の変化に対応できず

かつてはカラオケといえば大人数でわいわい楽しむというイメージでした。

しかしそれが今は、周りを気にせず好きな曲を歌いたいと思う若者が増えました。
採点番組が人気出たのも理由としてあるでしょう。

カラオケはそれまでのイメージと違い、少人数で楽しむという遊び方も徐々に浸透してきたのです。
また用途をカラオケのみに留まらず、休憩や勉強などに利用する人も増えてきました。

2010年代にヒトカラがブームになったことは、記憶に新しいと思います。

ヒトカラの特徴については下記の記事を参考にしてみてください。

シダックスは大型店舗を構えているため、飲食で採算を埋め合わせなければなりませんでした。
しかし、少人数で利用する客層は飲食をしません。

食べるとしても、持ち込んで最低限の出費に抑えます。
そんな人がわざわざ室料の高いシダックスを選ぶと思いますか?

ライバル企業は、飲食の持ち込みOKや高校生無料など安価でカラオケができるサービスを次々に打ち出しました。
もちろん他の企業も飲食をしてもらった方が利益を上げられます。

でも市場のニーズを反映して、客単価が低くても利益を出せるシステムを構築していたのです。
例えば居抜きといって、閉店したカラオケ店舗を改築して出店コストを下げるなどしていました。

大型店舗を運営しているシダックスにはできない芸当です。

 

カラオケをする時の選択肢に選ばれない

あなたはカラオケに行こうとしたときに、どの会社の店舗を選ぶでしょうか。

実は私の周りでカラオケ行こうとなったときに、シダックスを選ぶという人は皆無でした。

理由としては前述したように、フリータイムの料金が高いからです。
私の地域では「まねきねこ」の2倍以上の料金を支払わなければいけません。

その分施設が綺麗だったりするのかもしれませんが、歌うのが目的な人にとってそんなのは結構どうでもいいです。

あとは郊外の店舗が多いというのがネックです。
大勢になればなるほど、公共交通機関で行く手段の多い街中の店舗を選ばれやすくなります。

シダックスの店舗って行きにくい場所にあることが多いんですよね。

またJOYSOUNDを全撤去したというのも大きいです。
カラオケに行く人の中には、DAMが苦手という人が少なからず存在します。

シダックスからJOYSOUNDがなくなったというニュースが出回った時に、世間の反応ではもう利用しないという人もいました。

採算が取れなかったからなのか、第一興商から資金援助を受けていたのか詳しいことは分かりません。
でもこの撤去は悪手であったと言わざるを得ません。

 

まとめ

B&V社と資本業務提携を結ぶことによって、辛うじてブランドは保つことに成功しました。

ただ今後はどうなるかわかりません。
値段が高いという印象を持たれてしまっていては「カラオケ館」としてもやりにくいんじゃないかと思います。

いずれはどちらかのブランドに統一する可能性もなくはありません。

正直に言って、カラオケ店としてのノウハウとしてはシダックスは失敗例になってしまいます。
今後は低価格路線で勝負していかなければ、結局不採算店舗のままではないかという印象は拭えません。

個人的にはシダックスというブランドは残しつつ、飲食がおいしく低価格で楽しめる店舗に生まれ変わって欲しいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です