クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)が優待の拡充を発表!!さらに利用可能店舗も拡大に!?
こんにちは、たまこんにゃくです。
2018年5月17日付でクリエイト・レストランツ・ホールディングスが優待の拡充を発表しました。
具体的には継続保有株主に優待額の増額がされるようになりました。
そして同時に利用可能店舗も増えました。
この会社は近年何度か1:3の株式分割も行っており、株主の利益還元に積極的な印象があります。
加えて今回の拡充と至れり尽くせりの措置ですね。
まぁ長期保有といっても条件がありますが。
では紹介に移りましょう。
クリエイト・レストランツ・ホールディングスってどんな会社?
<出典:https://www.create-restaurants.co.jp/brand/>
「しゃぶ菜」「デザート王国」「はーべすと」「雛鮨」「鳥良商店」「磯丸水産」「つけめんTETSU」などレストラン・フードコートを展開する企業です。
店舗数は2018年現在で890店舗に拡大しました。
ちなみに上記で紹介した店舗のうち、「鳥良商店」や「磯丸水産」は子会社であるSFPホールディングスが展開している店舗です。
この急速な店舗数の拡大は自社ブランドの拡大ももちろんありますが、2005年に東証マザーズに上場して以来積極的に子会社化しているからなんです。
経営理念としてグループ拡大とともに競争力強化し、様々な企業文化のもとでグループとしての成長を目指す「グループ連邦経営」の推進を行っているからです。
子会社化したからといっても、その企業独自の文化を尊重しているんですね。
これは日本の外食産業界では初めてのビジネスモデルといえるでしょう。
でもSFPの優待はクリレスの店舗だと使えないという、面倒くさい仕様になっているのでご注意ください。
そんなところは尊重しなくてもいいと思いますが(笑)
またこの企業の特徴としては立地に合わせて多様な業態を開発し、出店していくという「マルチブランド・マルチロケーション戦略」を取っています。
全店舗の約8割程度は自社店舗を建設せずに、ショッピングセンター内などに出店しています。
これにより経費を最低限に抑えることを可能にしています。
今後もM&Aや海外展開を推し進め、中長期的に2000億円の売上高を目指すという壮大なビジョンを掲げています。
次に2018年4月25日に発表された平成30年2月期の決算短信を見てみましょう。
→平成30年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
前期比で比べてみますと
・売上高が2.7%
・営業利益が9.5%
・経常利益が8.6%
・当期純利益が-24.0%
営業利益と経常利益において大幅な増益を達成しました。
店舗数の拡大や人件費の抑制が理由としてあります。
ただ店舗をやみくもに出店するだけではなく、不採算店舗の閉鎖も同時に行っていることが結果として増収に寄与したといえるでしょう。
どんな優待なの?
優待の内容は保有株式数に応じた食事券が贈呈されます。
また今回からを1年以上継続して200株以上保有されている株主に対して追加贈呈されることになりました。
権利日は2月末と8月末です。拡充後の初回の権利日は2018年8月です。
変更前と変更後を比較して紹介したいと思います。
2018年2月までの優待内容
保有株式数 | 優待内容 |
100株以上 | お食事券3000円相当(×年2回) |
500株以上 | お食事券6000円相当(×年2回) |
1500株以上 | お食事券15000円相当(×年2回) |
4500株以上 | お食事券30000円相当(×年2回) |
2018年8月からの優待内容
保有株式数 | 株式保有期間 | 優待内容 |
100株以上 | 変更なし | お食事券3000円相当(×年2回) |
200株以上 | 1年未満 | お食事券3000円相当(×年2回) |
1年以上 | お食事券4500円相当(×年2回) | |
500株以上 | 1年未満 | お食事券6000円相当(×年2回) |
1年以上 | お食事券7500円相当(×年2回) | |
1500株以上 | 1年未満 | お食事券15000円相当(×年2回) |
1年以上 | お食事券16500円相当(×年2回) | |
4500株以上 | 1年未満 | お食事券30000円相当(×年2回) |
1年以上 | お食事券31500円相当(×年2回) |
表にするとわかりにくいですが、簡単に言えば1年以上200株以上持っていると一律1500円増えるということです。
100株の株主は変更なしですか、そうですか。
私は100株しか持ってないので買い増ししろという会社からのお達しのように受け取れます(笑)
長期保有の基準については以下の通りです。
「200 株以上保有の継続保有株主様」とは、株主名簿確定基準日(2月末日及び8月31日)の株主名簿に、200 株以上の保有を同一株主番号で連続して3回以上記録または記載されている株主様といたします。
なお、証券会社の貸株サービスを利用するなどして 株主番号が変更になった場合や、直近3回の基準日における保有株式数が一度でも200株を下回った場合などは対象外となりますのでご留意ください。
適用は2018年の8月からですが、継続保有期間の判定自体は遡って行われるので既に保有している方も安心してください。
ただ一転留意事項があり、1年間のうち一度でも売却などで200株未満になった場合は対象外になることですね。
そしてもう一点拡充したところは利用店舗数の拡大です。ちなみに利用できるのは2018年6月1日からです。
具体的には以下の通りです。
・複合商業施設イクスピアリ内のレストラン「ピッタ・ゼロゼロ」「ロティズ・ハウス」等9店舗
・フードコート「イクスピアリ・キッチン」内の8ブース
・麻布並びに恵比寿にて展開しているシンガポール料理専門店「海南鶏飯(ハイナンジーファン)食堂」の2店舗
理由としてはこれらの店舗を運営しているクリエイト・ベイサイドとルートナインジーの2社を傘下に収めたためです。
詳しくは公式HPのIR情報を確認ください。
→「株主様ご優待券」のご利用店舗拡充に関するお知らせ
ただこれって調べてみると首都圏の店舗ばかりなんですよね。
地方住みの人にとっては、メリットをあまり享受できないところが残念な所ですね。
ただクリレスは積極的なM&A戦略を行っているので、今後も利用できる店舗が続々増えてくるんじゃないでしょうか。
近くの店舗で使えるかもしれないという将来性に投資するのもアリだと思います。
最新の株価はこちらから。
配当金も年間配当10円から2円上昇し、年間配当12円(中間6円、期末6円)になりました。
優待が魅力的な会社ではありますが、優待のMAXである4500株持っている人であれば非常にありがたい金額になるのではないでしょうか。
いつ優待が到着するか?
毎年2月末現在の株主に対しては5月下旬、毎年8月31日現在の株主に対しては11月下旬の発送となっています。
といっても11月の優待は毎年大体中旬には届きます。
まとめ
この会社の魅力としてはとにかく利用可能な店舗が多いところです。
恩恵を特に受けられるのは都心部にはなってしまいますが、近くに店舗がある方は検討してみても悪くない銘柄だと思います。
また既に100株保有の方は、買い増しをするかも悩みどころですね。
100株保有で年間6000円にするか、200株保有で年間9000円にするかは利用する頻度で決めてみてもいいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。