ハローワークでVPI職業興味検査を受けてみました!!適職でお悩みの方はまず興味を知りましょう!!
こんにちは、たまこんにゃくです。
今回は適職で悩んでいる人向けにVPI職業興味検査について取り上げてみたいと思います。
私も学生時代になんとなく受けたような気がするのですが、その時って大体学校の就職課に言われてなんとなくって感じなんですよね。
でも今は違います。自分の意志で受けてみました。
その結果が適職探しに役立つかどうか!?という観点で考察していきたいと思います。
併せて受けてきた一般職業適性検査(GATB)はこちらから
VPI職業興味検査とは?
VPIとはVocational Preference Inventoryの略称です。
160の職業に対する興味・韓信の有無を回答することで、6種の職業興味領域に対する興味関心の強さと5種の心理的傾向に対する個人の特性を測定する検査の事です。
多数ある職業の中で、あなたに適した仕事を探すための指標として用いられています。
VPI職業興味検査を開発者であるホランドについて
VPI職業興味検査は、筑波大学の渡辺三枝子教授がアメリカでホランド理論の研究を日本に持ち帰ったものです。
ホランドはアメリカの職業心理学者で「個人と、 職業界を含む社会環境はともに同じ六つのパーソナリティ類型で分けられる」という六角形のRIASECモデルを提唱した人物です。
ホランドの理論がなぜ画期的であったかというかと言いますと、一人一人の職業経歴にはある一定の規則性があるということを見つけたからです。
その規則性を六つのタイプに分けたのがRIASECモデルというわけですね。
ちなみにこのRIASECモデルは後から出てくる興味領域尺度を図る際に詳しく紹介します。
今でも多くの大学・短大でこの検査が使われているのは、この検査が最も使いやすく人々の役に立つ検査であるからです。
業界研究がしっかりとされていない若者に対しては、職業名ではなく仕事内容で興味を探る検査が適しているからですね。
じゃあ業界研究がしっかりされた社会人が転職活動に使うのは不向きか?と言われそうですが、そんなことはありません。
転職活動をする際の自己分析に使えます。少なくとも私は参考になりました。
そもそも私自身業界研究なんて適当ですからね、だから転職ばかりしているんです(笑)
検査の趣旨
まず重要なことは適職検査ではなく興味検査であることです。
適性検査に関してはまた別の検査になりますね。
なのでこの仕事があなたに向いていますという結果が出るわけではありません。この仕事に関心があるという結果がわかるのです。
それではあまり意味がないと思うかもしれません。
ですが新規学卒者で就職して3年以内に高校生が約50%近く、短大生で30%前後、大学生で25%前後退職しています。
もちろんこれは人間関係やステップアップ、またやむを得ない理由もあります。
しかし仕事内容が自分に合っていないという人が多いのもまた事実です。
それは何故かというと、学校も親も仕事内容ではなく安定した会社を望むからです。
つまりはこの会社に入れば定年まで安泰だという会社です。
働きたい業種や生き方ではなく会社で選んでいるんです。
でもその会社にはたくさんの業種がある。そこを掘り下げていないから望んでいない仕事に就いてしまう。結果ギャップを感じ退職してしまうのです。
自分がどうやって働きたいのか、どんな生き方をしたいのかを考える間もなく大学3年生になったら就職活動を始める。
それっておかしいと思いませんか?
少し話が脱線してしまいましたが、VPI職業興味検査は会社を決めるためではなく職業を決めるための検査であるということです。
検査を受けることで自分のタイプがわかり、職業選択がしやすくなります。そして相談を受ける側も職業の方向性を導きやすくなるというメリットがあるため、多くの相談機関で用いられているのでしょう。
具体的な検査内容
対象者
短大・大学生以上とのことです。
中学・高校生は業界研究がしっかりしていないため、正確な回答が得られないことが原因のようですね。
検査方法
全部で160の職業が書かれています。
興味や関心のある職業はYES/嫌い或いは興味がない職業はNO
をひたすらつけていく作業です。深く考えずに直感でつけていくのがポイントですね。
ちなみに検査は無料で受けられます。
所要時間
15分~20分です。
私はゆっくりやりましたが、20分かからなかったくらいで終わります。
検査結果の見方・生かし方
検査結果から大きく分けて2つの尺度がわかります。
①興味領域尺度・・・興味を持っている職業の分野
②傾向尺度・職業の子のみに反映された興味以外の心理的諸傾向
では個別に見て行きましょう。
興味領域尺度
職業領域 | 解説 | 関連職業領域 |
R(Realistic)領域…現実的職業領域 | 機械や物を対象とする具体的で実際的な職業の領域 | 動植物管理の職業 工学関係の職業 熟練技能の職業 機械管理の職業 生産技術関連の職業 手工芸技能の職業 機械、装置運転の職業 |
I(Investigative)領域…研究的職業領域 | 研究や調査などのような研究的、探索的な職業の領域 | 動物、植物、生理学関係の職業 物理化学関係の職業 社会調査研究関係の職業 生産工学関係の職業 数理、統計学関係の職業 医学関係の職業 情報処理関係の職業 |
A(Artistic)領域…芸術的職業領域 | 音楽、美術、文芸などを対象とする職業の領域 | 美術、彫刻、工芸関係の職業 舞踊関係の職業 文芸関係の職業 音楽関係の職業 演劇、演出関係の職業 デザイン、イラスト関係の職業 |
S(Social)領域…社会的職業領域 | 人に接したり、奉仕したりする職業の領域 | 社会奉仕の職業 医療保健関係の職業 各種の対個人サービスの職業 学校教育、社会教育関係の職業 販売関係の職業 |
E(Enterprising)領域…企業的職業領域 | 企画や組織運営、経営などの職業の領域 | 経営管理関係の職業 広報、宣伝関係の職業 営業関係の職業 管理的事務関係の職業 財務関係の職業 報道関係の職業 |
C(Conventional)領域…慣習的職業領域 | 定まった方式や規則に従って行動するような職業の領域 | 経理事務関係の職業 警備、巡視の職業 一般事務の職業 文書整理、保管の職業 法務関係の職業 編集、校正関係の職業 |
冒頭で紹介したRIASECモデルのことです。
160の職業を6つの分野に分けたものですね。
興味がある分野をパーセンテージスタイルで表示した図表です。
興味パターンを六角形にした図表ですね。
私はこちらの方が見易いですが、正確なパーセンテージはこの表だけだとわからないです。
ちなみに私の結果ですが…
R…28%
I…98%
A…99%
S…98%
E…90%
C…100%
という結果でした。R尺度以外ほぼ全ての職業に興味があるということですね(笑)
業界研究が出来ていないというべきか、どんな分野にも興味があるとみるべきか微妙ですが。
ハローワークの方にも言われましたが、極端な結果になると業種を絞って就職活動をしていけばいいのですが、私みたいなタイプですとあまり参考にはならないようです。
傾向尺度
職業傾向 | 解説 |
Co(Self-Control)尺度…自己統制尺度 | 自己の衝動的な行為や考えをどの程度統制しているかを示す この得点が高い場合、自己を抑制する傾向が高く、低い場合には弱いことを示す |
Mf(Masculinity-Feminity)尺度…男性−女性傾向尺度 | 男女を問わず、一般に男性が好む職業にどの程度強い関心を持っているかを示す 男性で高い場合、社会一般で男性的と呼ばれている仕事にこだわる傾向が強いことを、低い場合にはこだわりがないことを示す 女性で高い場合、いわゆる男性的とか女性的な仕事にこだわらない傾向を、低い場合には、いわゆる女性的な仕事にこだわる傾向を示す |
St(Status)尺度…地位志向尺度 | 社会的威信や名声、地位や権力などに対して、どの程度強い関心を持っているかを示す 高い場合、地位や権力への関心が強く、低い場合には、弱いことを示す |
Inf(Infrequency)尺度…稀有反応尺度 | 職業に対する見方がどの程度、常識にとらわれず、ユニークであるかを示す 高い場合、職業に対する見方がユニークであり、低い場合には、常識的であることを示す |
Ac尺度(Acquiescence)…黙従反応尺度 | どのくらい多くの職業を好んだかを示す 高い場合、多くの職業に関心があること、低い場合には、関心が限られていることを示す |
こちらは好みの職業を心理的にどう選んでいるかを図るものですね。
心理的傾向をパーセンテージスタイルで表示した図表です。
こちらも私の結果は…
Co…64%
Mf…82%
St…93%
Inf…27%
Ac…95%
Stが高いですね。社会的地位や権力の高い職業を選んでいるというということになります。
これは何かわかる気がします。世間体を結構気にする性格なもので(笑)
またAcが高いので興味がある職業が多いということになります。
色んなことに興味を持つことは好ましいことだとは思いますが、転職活動の時に悩みそうなのが難点ですね。
Infが低かったのには少し驚きでした。
ユニークな仕事は好きだと思っていたのですが、意外に常識的なんですね。ブログとかやるのはユニークさじゃないのか(笑)
まとめ
VPIは興味などの個性と職業の選択を尺度で記述し、自己理解と職業選択のヒントを導き出すものです。
なので結果だけをを鵜呑みにして向いている・向いていないを判断するべきではありません。
ただし進路を選択する上での指標となるため、一度受けていることをお勧めします。受けるのは無料ですからね。
自分に合った仕事を見つけられたら、実際に仕事を探してみましょう。
転職エージェントに登録すると、自身の適性に合った企業の紹介もしてもらえるのでおススメです。
下記から登録ができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。